ポートフォリオダイエットとは? コレステロール低下の可能性が研究で判明
ポートフォリオダイエットで食べるもの
ポートフォリオダイエットは、飽和脂肪と食事性コレステロールの少ない、コレステロールを下げる四つの食品と栄養素の “ポートフォリオ” を含みますと話すのは、「ダイマタイズ」のスポーツ栄養コンサルタントであるマリー・スパノさん。まずはポートフォリオの一つを取り入れ、徐々にほかのポートフォリオを追加することで、この食事法に簡単に移行できます、とプレストさんは話す。 四つのポートフォリオは次の通り。 ・大豆、豆腐、そのほかの豆類の植物性たんぱく質 ・オーツ麦、大麦、ベリー類、りんご、柑橘類など、粘性のある食物繊維を含む食品 ・ナッツとシード(「テキサス心臓研究所」の介入性一般心臓専門医のアレキサンダー・ポスタリアン医学博士が推奨する “良質な脂肪” の供給源) ・ヨーグルトやサプリなどの強化食品を通じてコレステロールの吸収を抑える植物ステロール さらにこのダイエットでは、アボカドのような植物性の一価不飽和脂肪酸やヘルシーな植物性オイルも取り入れます、とスパノさん。特定の食品を排除することはないいっぽうで、飽和脂肪酸や加糖が多い食品を制限し、より栄養価の高い食品を重視します、とサブギル博士は語る。「うれしいことに、この食事法では多くのおいしい食べ物が選べます。なかには驚くような選択肢もあるかもしれません」 たとえばアボカドは、一価不飽和脂肪、水溶性食物繊維、植物ステロールが必須のこのダイエットの条件をほとんど満たしています、と彼はコメントしている。
どうやってコレステロールを下げるの?
この食事法では、悪玉(LDL)コレステロールを減らす栄養素を含む食品を優先的に摂取します、とサブギル博士。「これらの食品や栄養素に焦点を当てることで、栄養価の低い食品を自然に置き換え、全体的な食生活を心臓の健康をサポートするものに移行することができます」と彼は話す。 より具体的に言うと、大豆、ナッツ類、植物ステロール、食物繊維に心臓の健康をサポートする効果があることが研究で裏付けられています、と話すのは、『ザ・スモール・チェンジ・ダイエット』の著者で登録栄養士のケリー・ガンズさん。 「水溶性食物繊維は、コレステロールを捕えて血流に再吸収されるのを防ぐことで知られ、植物ステロールは小腸でコレステロールが吸収されるのを阻止することが分かっています。また飽和脂肪を一価不飽和脂肪とプラントベースのたんぱく質に置き換えることにより、心臓病のリスク軽減につながると考えられています」と彼女は説明している。 四つのポートフォリオはそれぞれコレステロールを5~10%低下させるでしょう、とプレストさん。つまり「食事に四つのポートフォリオすべての食品を取り入れると、コレステロール値が最大30%下がる可能性があります」と彼女は補足する。