自民党員になった覚えがないのに、総裁選の投票用紙が届く…“幽霊党員”問題を検証 「党員を見繕った」渦中の国会議員の音声データを入手【報道特集】
■「多分架空に近いと思う。ゆみこ、ゆういち、のぶお…」田畑議員が自ら支援者に説明した音声データ 田畑裕明 衆議院議員(音声データ) 「ちょっと会えるかなと思って、ちょっと説明させてほしいなと思ってね。名簿が元々存在しとんねかね。あの、で、これ経緯をいろいろ調べていると、元々あの最初のころ10人ぐらい(自民党に)入っていただいてたのね」 田畑議員は支援者から入手した従業員名簿をもとに、無断で党員登録をしていたことをほのめかした。 田畑裕明 衆議院議員(音声データ) 「俺記録みるとね、平成29年(2017年)からどーっとその御社の名前の社員の方で党員登録しているのね、実は。うちの秘書がその時やっぱり、党員さんを増やさなきゃいけないって言った時に、見繕ったわけなんやちゃね。見繕って入っていただくことになったと」 音声データの中で「党員を見繕った」と田畑議員は話している。さらに、実在しない架空の人物もいたという。 田畑裕明 衆議院議員(音声データ) 「多分架空に近いと思う。ゆみこ、ゆういち、のぶお、のぶこ、ようこって書いてあるんだけど、そこは生年月日とか書いてないから、おそらく架空の方なんだと思うんだよね」 支援者(音声データ) 「まだいっぱいいるんじゃないか?」 田畑裕明 衆議院議員(音声データ) 「いっぱいおる、いっぱいおる、もちろんいっぱいおるから、きりないから」 架空の党員が大勢いると話していた田畑議員だが、この電話の3日後、幽霊党員問題について報道陣が尋ねると… Q.ご自身の選挙区でこういった問題が起きたことについてどう受け止めていますか? 田畑裕明 衆議院議員 「概要含めてもちょっと私、詳細は把握してございませんが…」 そもそも、なぜこんなことが行われたのか。 ■“幽霊党員”登録の背景に「党員獲得」のノルマか 2014年、自民党は党勢拡大を目指し、所属する国会議員一人につき、党員1000人を獲得するよう号令をかけた。旗振り役は当時、幹事長だった石破氏だ。