自民党員になった覚えがないのに、総裁選の投票用紙が届く…“幽霊党員”問題を検証 「党員を見繕った」渦中の国会議員の音声データを入手【報道特集】
田畑裕明 衆議院議員 「党の方針に従い今後、団体との関係は一切持ちません」 2024年6月には、政治資金パーティーを巡る問題が国会で取り上げられた。案内状に「ご出席」「ご欠席」という表記以外に「ご入金のみ」という項目を設け、これが「寄付」の呼びかけにあたると指摘を受けた。 立憲民主党 村田享子 議員 「『ご入金のみ』なんですよね、これ。これはパーティーには出席しないけれども、入金はするということですよね。これ、明らかにパーティの会費ではなく、『寄付』を呼びかけるものだと考えますが」 岸田文雄 総理(当時) 「これはまず議員本人が適切に説明責任を果たすことが重要であると考えております」 田畑議員はパーティーの開催を中止。謝罪会見を開いた。 自民党 田畑裕明 衆議院議員 「今回の未熟な判断に対しまして、心よりお詫びを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」 そんな田畑議員に、新たに浮上したのが幽霊党員疑惑だ。幽霊党員にされたという男性が取材に答えた。 党員にされた男性 「こんなになんか知らない名前で(投票用紙が)来るのちょっと気持ち悪いというか、何で俺なんだろうっていう」 これが自民党の入党申込書だ。党員になるには、氏名や住所などを記入すればよい。党費は年間4000円。家族党員は半額の2000円だ。 男性は入党の申し込みをしていないにもかかわらず、自身と見覚えのない名前の家族の分、合わせて6枚の投票用紙が自宅に届いた。 自民党富山県連に問い合わせた。 党員にされた男性 「調べるんでしたら、じゃあ誰の紹介で僕が入っているのか。そもそも名前違うもの来てて、こんなの僕正直迷惑っていうのもあれなんですけど、(党員を)辞めたいんですけど」 田畑議員を支援する企業の関係者が取材に応じた。この支援者は10年ほど前、従業員名簿を田畑議員に頼まれて渡したという。 チューリップテレビが幽霊党員問題を最初に報じてから6日後、田畑議員が支援者に電話した時の音声データが残っている。