自民党員になった覚えがないのに、総裁選の投票用紙が届く…“幽霊党員”問題を検証 「党員を見繕った」渦中の国会議員の音声データを入手【報道特集】
国会で政治とカネの議論が今も続く中、新たな問題です。 自民党員になった覚えがないのに、ある日突然、総裁選の投票用紙が届く…幽霊党員の問題が富山で起きています。 【写真を見る】入党の申し込みをしていないのに届いた「投票用紙」 チューリップテレビが独自に入手した国会議員の音声から、この問題を検証します。 ■「党員でも何でもないんですけど」送られてきた総裁選の投票用紙 「よって石破茂くんをもって当選者と決しました」 9月に行われた自民党総裁選。 事実上の総理大臣を決める選挙だ。自民党の国会議員と党員・党友による投票で行われる。決選投票で石破氏が1位だった。 有権者に占める自民党員の割合が全国トップの富山県。その富山県で驚くべき疑惑が浮上した。 党員にされた男性 「なんでこんなたくさんあるのかなっていうのをまず初めに思って、名前確認していたら、名前の全く違うハガキが何枚もきているんですよ。僕、党員でも何でないんですけど」 本来、自民党の党員以外には届かないはずの総裁選の投票用紙。 それが党員になった覚えのない男性のところに送られてきたのだ。 富山のチューリップテレビが、10月4日に幽霊党員疑惑を報じると。 田畑裕明 衆議院議員 「概要含めてもちょっと私詳細は把握してございませんが」 疑惑の渦中にいるのは自民党の田畑裕明衆議院議員だ。 幽霊党員とは一体どういうことなのだろうか。 ■田畑議員 裏金議員、旧統一教会との関係…新たに“幽霊党員”問題が浮上 岸田内閣で総務副大臣を務めた、富山1区選出の田畑裕明衆議院議員。 田畑裕明 衆議院議員 「この度、副大臣を拝命いたしました田畑裕明と申します。総務省行政をしっかり前に進めたいと思います」 旧安倍派に所属。派閥の政治資金パーティーを巡り、収支報告書に68万円の不記載が発覚した、いわゆる裏金議員だ。さらに、旧統一教会と深い関係があった。 当初は選挙応援を否定したが、2017年の衆院選では、旧統一教会の礼拝堂で総決起大会が開かれるなど、関連団体から組織的な選挙応援を受けていた。