「乳がんの入院中、本当はどう思ってた?」早発閉経・乳がん発覚した女性が夫と作った「モヤモヤを棚卸しする」習慣
── 実際、飛び込んでみていかがでしたか? 太田さん:代表は7人の子どもがいるので、かれこれ20年間くらい親として小学校に関わり続けているのですが、「こんなに世の中が変化してるのに、学校は20年間、ほとんど変わっていない。教育を変えなければ」という思いから、子ども向けのプログラミング事業を立ち上げています。その思いが理解できました。 また、私自身も教員に憧れていた学生時代の思いが呼び起されました。親になった経験がないぶん、親よりも子どもの感覚や気持ちに近いので、理解できる部分があるんじゃないかなと。親目線で物事を見ない大人が子どもに関わるのも意味があると思っています。
── いろんな立場、いろんな感覚を持つ大人が子育てに関わることは大事ですよね。 太田さん:振り返ると、私も子ども時代、いろんな大人に関わってもらった経験から、人生というサバイバルを切り開く強さを学んだ気がします。子どもたちにとって「ご近所の身近なおばさん」の役割ができればいいなという感覚でいますね。 PROFILE 太田可奈さん おおた・かな。1982年東京生まれ。広報誌編集長やコンサル企業経営を経て、ITベンチャー取締役に就任。2022年、教育事業に専念するため株式会社まなぶやを設立。学生起業家育成や学習室運営に携わる。東京理科大学などで教鞭を執り、幅広い分野で活動中。
取材・文/西尾英子 写真提供/太田可奈
西尾英子