「調布駅」は、特撮ファンにとってガチの「聖地」だった。『ゲゲゲ』と商業施設にあふれた住みよい街
京王線の駅・調布は東京都内の中西部において、府中駅周辺と並んで発展している街の1つ。近年では駅の地下化と連動して大規模な再整備と街づくりが進み、3館構成の駅ビルのほか、多くの買い物スポットが並んでいます。 【写真を見る】調布、特撮ファンの「聖地」とは また、調布駅周辺は「ガメラ」をはじめとした怪獣映画や、人気アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』とも関わりの深い街。商店街などのあちこちに怪獣や妖怪との関わりが見えるので、探してみてはいかがでしょうか。
◆調布駅の基本情報:家賃相場はいくら?
調布駅は新宿~京王八王子間を走る京王線が乗り入れるほか、都内西部の京王多摩センター駅を経由して神奈川県相模原市の橋本駅まで通じる京王相模原線の始発駅。京王よみうりランドにも電車一本で行けるのはファミリー層にとってはけっこうな強みですね。 家賃相場は駅徒歩10分以内、築年数10年以内でワンルームが約7.7万円、1LDKで約12.0万円、2LDKは約13.7万円(SUUMO、2024年11月20日確認)。新宿および近辺駅と比べて2万円以上も安く、京王線による都心アクセスの良さを鑑みればかなり好条件と言えそうです。
◆『ガメラ』と『ゲゲゲ』に関わりの深い街
調布駅は1913年に開業した長い歴史のある駅。1933年には駅から徒歩十数分の場所に「日本映画多摩川撮影所(現在の角川大映スタジオ)」が開所し、1959年には『ゲゲゲの鬼太郎』などで知られる漫画家・水木しげるが移り住んで晩年まで過ごすなど、映画や漫画といった近現代カルチャーに関わりが深い街となっています。 2012年には駅施設の地下化に伴って列車接近メロディがいきものがかりの名曲『ありがとう』に変更され、2017年には駅ビル「トリエ京王調布」のオープンとともに、駅構内には「映画のまち調布」をアピールするためガメラを模した壁画がデザインされました。
◆再開発で誕生した「3つ子」の駅ビル
地下にある調布駅の真上に立つ「トリエ京王調布」はA・B・Cの3館に分かれており、全て駅直結。一番東側にあるA館には一部が屋外テラスになっている「スターバックスコーヒー」、「成城石井」「くまざわ書店」ほか、数多くの飲食店やショップが入居しています。 その隣のB館は1~4階全てのフロアに「ビックカメラ京王調布店」の店舗で占められています。この近辺で大型の家電量販店はここのビックカメラが唯一。調布駅周辺だけでなく、その近隣駅の住民にとっても大助かりですね。 一番西側にあたるC館は2~4階に、「映画のまち調布」らしく11スクリーンを有する映画館「イオンシネマ シアタス調布」が入居。1階には飲食店やショップがいくつか入っており、中でも「猿田彦珈琲 調布焙煎ホール」はダークトーンで落ち着いた店内がスタイリッシュでおすすめのスポットです。またC館の隣にある遊歩道「てつみち」は、京王線が地下化される前の旧線路跡を再整備したスポット。細長い敷地に芝生やベンチ、テーブルなどが配置されており、C館で映画を見る前後にここで一休みしたくなりそうです。