「膝のアザが治らない」その後、余命3ヶ月と宣告された男性 想像できる痛みがすべて同時に起き…元俳優を襲った病とは
えびなせいや(@seiyaaaaaaa)さん(37)は末期の急性リンパ性白血病と診断され、その後、遺伝子の染色体異常も判明。余命3ヶ月と宣告されました。 二度の移植手術を経て6年経過した現在、SNSにて前向きになれる言葉を発信し、現在はカフェを経営しています。 【写真5枚】闘病中、現在と異なる顔つきのえびなさん(@seiyaaaaaaaさんより提供) どんなときでも、前向きさを忘れないえびなさん。一体どんなきっかけがあったのでしょうか。えびなさんに話を聞きました。
診断前の体の変化
白血病と診断される前、派手な転び方をしたわけでもないのに、膝のアザが2週間ほど治らない、みみず腫れのようなものができる。そんな誰もが見落としてしまいそうな体の変化があったえびなさん。 「治りが遅いのは年齢のせいか。もう若くないしな~」と、特に気にせず過ごしていました。 えびなさんは、お母さんへふざけ半分にアザの写真を送ります。この写真を見てお母さんは心配し、すぐに病院へ行くよう連絡したそうです。 「病院に行って安心させてあげるのも親孝行だ」と、翌日えびなさんが病院へ行くと白血病と告げられました。
「今日だけは泣いていい?」
白血病と医師から告げられたときの心境を語ってくれました。 「ドラマのなかでの病という認識で、現実のものとしてしっかりと落とし込めませんでした。営業職だった私は、当日の打ち合わせや今後の業務はどうしたらいいのかと、職場に迷惑をかけてしまうことが申し訳なくて、病に落ち込むということはなかったです」 今後のことについて、真っ先に考えがめぐったようです。 しかし、その数ヶ月後に余命を宣告されたえびなさん。29歳のときでした。 「その日ばかりは『死』というものがすぐそばにあると思うと、悔しくて、つらくて、悲しくて、泣いても泣いても涙が止まりませんでした。家族には『今日だけは泣いてもいい?』と言って、一日中泣いたことを覚えています。しかし私はこれまで『過去の出来事をネガティブに考える時間があれば、今の自分にできることを、未来の自分ができることを考える』というスタンスを大切にして生きてきました。だから翌日には思考を切り替え、これからの自分の命や時間について深く、前向きに考えていました」 いつまでも悲観することなく、翌日には考え方を変えたえびなさん。病気になる前から大切にしていた考えが、えびなさんを奮い立たせてくれました。