【闘病】「乳がん」2回に「食道がん」1回経験 両胸を再建手術し前向きに生きる
病気をきっかけに生活習慣の改善を進めている
編集部: 松島さんの心の支えになったものは何でしょうか? 松島さん: 病人扱いせずに接してくれる周囲の人の存在です。「3度もがんになったのに放射線治療も抗がん剤治療も経験していないのはすごいことだ」と先生や色々な方々に言ってもらえて、気持ちがとても前向きになっています。 編集部: もし昔の自分に声をかけられるなら、どんな助言をしたいですか? 松島さん: 10年くらい前に、近所のクリニックから「このまま飲酒を続けていたら、10年後に元気に過ごしている未来は見えない」とまで言われていました。「先生の言うことに耳を傾けて節酒しなさい」と言いたいです。 編集部: 現在、体調面で気を付けていることはありますか? 松島さん: 発症前は毎日二日酔い状態でしたから、現在は禁酒をし、体調に合わせながらジムに通っています。今は関節痛を緩和するストレッチなどを意識し、毎日を過ごしています。 編集部: がんを普段意識していない人、あまり知らない方へメッセージをお願いします。 松島さん: 乳がんに関しては、マンモグラフィやエコー検査をしないと早期発見は難しいです。「がんと言われるのが怖いから検診に行けない」と言っている友人が何人かいますが、「早期発見しないともっと怖い想いをするのでは?」と思います。 手術では部分切除にするのか、全切除にするのか、再建するかしないかなど、本当によく考えて決めたほうが良いと思います。そして、まずは命を優先して考えることが1番です。また、食道がんに関しては、ぜひとも定期的な胃カメラ検査をおすすめします。 私の経験上、どんな病気に対しても知識はとても重要です。知識をしっかり身に付けることで先生の説明の意味が理解でき、質問もできるようになるので安心感が持てました。 編集部: 最後に何か伝えたいメッセージはありますか? 松島さん: 医療従事者の方は大変なお仕事だと思います。いつも丁寧な説明、治療をしてくれて感謝しかありません。私はまだこの病気と向き合って行かなくてはならない日々が続きます。だからこそ毎日を楽しく過ごそうと思っています。 読者の方々には、「みんないつ何が起きるのかわからない」ということを伝えたいです。そうならないためにもできる限りの予防や回避行動を取りながら、笑って過ごしましょう。