室内の「温度のムラ」で損をしている?フィルター掃除で節電効果も!ダイキンが教えるエアコン暖房の効率的な使い方
冬につらいものといえば、帰宅後のひんやりとした空気。そんな時、真っ先にすることがエアコンの暖房だ。一刻も早く部屋を暖めたい、そしてできれば財布に優しい節電方法も知りたい。冬に役立つ「暖房の使い方」を、ダイキンの担当者に聞いた。 【画像】暖房がオンでも足元が寒いなら…エアコンが“勘違い”しているかも
暖房は「風量」と「風向き」が大切
「風量は『自動』に設定するのがお勧めです。風向きは温度のムラを抑えるため『下向き』に設定していただくと良いかと思います」 ダイキンによると、部屋を早く、効率的に暖めるために重要なのは「風量」と「風向き」。 部屋が寒いうちは風量を強めにしたくなるだろうが、風量を「強」のままにしていると、設定温度に達したあとも、強い風が吹き続けることになる。節電を意識して「弱」にすると、こちらは室内が暖まるまでに時間がかかる。どちらも電気代が高くなりがちだという。 一方「自動」にすると、設定温度に達するまでは強い風量で部屋を暖める上、設定温度に達したあとは風量を弱めるようにできている。リモコンでこまめに風量調節をする必要がなくなり、節電効果も期待できるという。 もう一つ注目してほしい「風向き」は、水平ではなく「下向き」がお勧めだ。 暖かい空気は軽く部屋の高いところに移動するため、暖房の風は天井付近にたまりやすい。すると、温度を感知したエアコンが「部屋全体が暖まった」と“勘違い”してしまい、床に近い空気が暖まらないうちに送風を弱めることもあるという。 風向きを下向きにすると、暖房の風が自然と部屋の中に行き渡るようになるため、室内の「温度のムラ」が抑えられ、部屋全体を早く暖めることにつながるのだという。 サーキュレーターや空気清浄機を使うのもお勧めだ。エアコンと向かい合わせになるように配置して、天井方向に届くように送風すると、空気がよりかき混ぜられ、温度のムラを抑えられるそうだ。
“ショートサーキット”に注意!
また、吹き出し口の近くに本棚などの「風の流れを遮るもの」を置かないことも、部屋全体を暖めるポイント。エアコンの室内機から出た暖かい風が障害物に当たると、そのまま室内機の方向に戻って行く“ショートサーキット”という状態に陥ってしまうことがあるのだという。 このほか、冷えがちな床にホットカーペットなどを敷くのも、暖かく過ごすには効果的だが、エアコンとの併用は電気代がかさんでしまうので、節電の面で見た場合は注意が必要だ。 「暖房の設定温度については、環境省が提唱している『ウォームビズ』が参考になります。これは、冬に室温20℃(目安)で過ごすライフスタイルを推奨するものです。 また、体感温度を上げることもポイントです。湿度が高いと暖かく感じやすいので、湿度は40~60%程度がお勧めです」 ダイキンによると、「20℃」をひとつの目安にしてほしいという。しかし「少し寒そう…」と思う人もいるのではないだろうか。そんな時に注目してほしいのが、湿度だ。