【ABC特集】雨の降り方が変わった!? 地球温暖化が豪雨を生むメカニズムとは 命と暮らしを守るため取り組むべきこと
特に、渇水が起きるようなダムでは、「雨を貯めておく必要性」と「豪雨での放流」、その両方を考慮した運用が求められます。 (中北教授)「ダムを管理されている方は今後、非常にシビアな状態に置かれていく危険性が高い。よりシビアな洪水(対策)をするようにするには、どうするか?と」
流域の人たちが「治水」と「防災」に取り組む時代へ
地球温暖化による豪雨の増加。ダムや堤防など「ハードの整備は不可欠」とした上で、中北教授は… 「近代治水の以前は、洪水を受け入れていた日本の社会というのがある。その頃の知恵を、近代的な技術で、もう一度復活させると」 川の流域で働いたり、住んだりしている人たちみんなで、水を治める「流域治水」。 川の近くに遊水池や田んぼを設けたり、地下に雨水を貯める施設を作ったり、より安全な場所へ引っ越したり…。流域の人たちみんなで、治水と防災に取り組み、災害時に備える時代だといいます。
(中北教授)「『水をあふれさせない』ということを実現できないぐらい、自然が荒れる時代は、川があふれても、人の命と財産が守られるような考え方に変わっていかないといけない」 (『newsおかえり』2024年8月29日放送分より)
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