「おちょやん」仁村紗和 あこがれの朝ドラ射止めた裏側
芝居に興味を持ったきっかけはCM出演
1994年10月13日生まれ、大阪府出身で現在26歳。モデル活動を経て高校卒業後に上京、2014年に芸能界入り。デビュー以降2年間で15社のCMに出演、東京急行電鉄のイメージキャラクターを長らく務めるなど芸能界の期待も大きいが、もともとはダンサー志望。 「父がダンサーということもあり、ダンスで食べていけたらいいなと思っていたんです。学生のころ部活に入らずダンススタジオに通いました。音楽もそうですけど言葉の壁を飛び越えることができる。違う国の人とも仲良くなれたり。すごく好きですが、やっているうちに私には難しいなと思って。だけど体で表現するという意味ではモデルも役者も通じるものがあるので、お芝居にもはまったんだと思います」 今後もチャンスがあれば踊りたいと意欲を見せる。 「お仕事でもMVに出させていただくと踊ったりするんです。『おちょやん』では撮影に入る前に所作稽古があり日本舞踊を踊るのですが、ダンスを経験していて良かったと思いました。動きは違いますが、振り付けを覚える部分では共通するところがある。体を動かして学ぶのが好きなんだと思います」 芝居に興味を持ったのは、CMがきっかけだという。 「上京したときCMのお仕事が多く、15秒、30秒で物事を伝えるのは難しいと感じたんです。そこからどんどんお芝居に出たいな、と思うようになりました。実際に女優としてお仕事して思うのが、『これよかったな、今回は100点だったな』って思えることがほぼなくて。台本たくさん読んで準備して臨むのですが、完璧が出ないからこそ追いかけちゃう、みたいなところがあります」
女優デビューして5年、現在地は
女優として活動し5年が過ぎた。みずからのキャリアの中で、いまはどんな地点にあるのか。 「難しいですよね。新人ではなくなってきてるわけじゃないですか。でも最近、自分の立ち位置とか求められることとかは理解できるなと思えてきました。私の持つ雰囲気が必要とされるところでは必ず声をかけていただけているな、と思うので。友達にもたまに『どういうふうに仕事選んでるの?』って聞かれるんです。マネージャーさんと相談はするけれど、仕事を選ぶような立場ではないし、私は手広くやってるなって思います。前に仕事をした監督がまた呼んでくれることが多かったりします。そういうつながりでお仕事ができているのは楽しいです」 コロナで撮影中断していた時期は、家で愛犬と遊んだりゲームをしたり、ドラマを観て過ごしたとか。とくに今年は韓国ドラマが良かったと目を輝かせ、『愛の不時着』『梨泰院クラス』といった作品名が次々と出てきた。やはり、演技への興味と情熱は尽きない。