原因は年齢だけじゃない? 「疲れ知らずの体を作る」簡単エクササイズ3選
年をとってから疲れやすくなった...。そう感じていませんか? 多くの人が「年齢のせいだから仕方ない」と諦めてしまいがちな体の疲労。ですが、疲労の原因は年齢だけとは言えません。本稿では、パーソナルトレーナーの坂村純子さんが「年齢に関係なく疲れにくい体」を作るためのヒントを教えます。 【解説】 「疲れ知らずの体を作る」ひねり運動のやり方(仰向けから脚だけを使ってひねる) ※本稿は坂村純子著『オトナ女子の「やっかいな疲れ」がとれる大全』(大和出版)より一部抜粋・編集したものです。
疲れやすくなっているのは、年齢だけのせいではなかった
若い頃と比べると疲れやすくなった。もしくは、寝ても疲れがとれない。こう感じていたとしても、「年齢を重ねれば仕方がないこと」と、あきらめてはいませんか? でもそれは、本当に年齢のせいなのでしょうか。そもそも「疲れる」とはどういうことなのでしょうか? 「疲れ」には肉体疲労や精神疲労、神経疲労があります。肉体的疲労は年齢を重ねることで起こりやすくなります。それはどうしても筋肉量が減少してくるからです。 筋肉量が減ってくると、それに伴って筋力も低下する。そのうえで、歩いたり動いたりで体のバランスを保つだけでも、多くのエネルギーが必要になるため疲れやすくなるのです。また、女性であれば、40代以降は女性ホルモンの減少や乱れの影響も、肉体的疲労の原因として考えられます。 でも最近では、長時間のデスクワークによる、目の眼精疲労や、光の刺激によるストレスからの精神的、神経的な疲労が危惧されています。パソコン画面やスマホなど近距離を見続けると、自律神経のバランスが崩れやすくなり、交感神経が活発に働きやすくなります。 交感神経が活発になるということは、体が緊張状態になるということ。そうなると、呼吸は浅く短くなり筋肉も収縮します。まさに「常に戦闘モード」です。これでは疲れないはずがないですよね......。脳からは、体の減退状態のピークに達したときに、「疲れた」というシグナルが体に送られるのですね。 肉体的な疲労は筋力の衰えからもくるので、年齢によるものが大きいですが、精神・神経的な疲労は年齢に関係なく起こります。だとしたら、自然光以外の光を浴び続けることになる現代を健康で生きていくためにも、疲れを年齢の言い訳にせず、疲れにくくなる体になるための努力が必要になってきます。