原因は年齢だけじゃない? 「疲れ知らずの体を作る」簡単エクササイズ3選
「疲れ」「腰痛」知らずになるには?
●椎骨は体の動きやバランスを支える重要な骨格 ●背骨は歩くときの衝撃を吸収する役割を持っている ●背骨が固いと自律神経が乱れ呼吸も浅くなりがちに ご存知の通り、人間は脊椎動物です。背骨は一本の硬い骨ではなく、椎骨という小さい骨が集まって構成され、椎骨一つひとつの動きが連動してさまざまな動きができるようになり、体の動きやバランスを支える大切な骨格です。 ところでそもそも背骨の役割とは何でしょう? それは、体を支える・体を動かす・神経の保護、この3つが背骨の大切な役割です。背骨は前から見ると真っすぐに見えますが、横から見るとゆるやかにカーブしてますよね。このカーブが、実はとても大切で、立っているときや座っているときに、上体の重さを支えたり、前後左右に上体を曲げたり伸ばしたりといった動作を可能にしています。それから、歩くときに生じる上下運動の衝撃を吸収し、脳にその衝撃を与えないようにする働きも持っています。 つまり、3つの背骨の役割以外にもう一つ、「体への衝撃を吸収する」という働きがあります。でもこの働きは、背骨の柔軟性がないとうまく機能しません。また、背骨が硬いと自律神経が乱れて呼吸も浅くなってしまいます。 呼吸が浅くなると、交感神経が優位になって体が緊張状態になるため、疲れやすくなり腰にも負担がかかりやすくなります。背中や腰は脳にとっては最も認識しづらい場所であるだけに、脳内のボディマップ(身体地図)が不鮮明になって硬くなりがちです。足りていない刺激を補う意味で、背中を柔らかくしていくことが、最も簡単で効果的。それには体をひねることが有効です。 そこでこういった柔軟性を定着させるためにも、背骨の動きをよくするための運動をこれからご紹介していきましょう。
ひねり運動(仰向けから脚だけを使ってひねる)
※できる限り上半身の動きに意識が介入しないようにする。脊椎を一つずつ動かす意識を大切に。極力、勢いをつけずゆっくりと脊椎を意識しながら。