「いくつになってもフリルやレースを着て良い?」「家で洗えないものは避けるべき?」人気スタイリストが教える、よりおしゃれに近づくためのQ&A
「洋服はたくさんあるのに、今日着たい服がない」「買った服を上手く着こなせない」という悩みを抱えている方は少なくないのでは。「選び方のコツがわかれば、自然とおしゃれになれる」と話すのは、プロのスタイリストとして活躍する植村美智子さん。今回は、植村さんの著書【マイナビ文庫】『洋服の選び方 自分に似合う、洋服のかたちと色がわかる』より、洋服の色の選び方、合わせ方についてご紹介します。 【書影】プロのスタイリストが教える、自分に似合う「洋服選びのコツ」 マイナビ文庫『洋服の選び方 自分に似合う、洋服のかたちと色がわかる』 * * * * * * * ◆よりおしゃれに近づくためのQ&A お客様からよくいただく質問をいくつかご紹介します。ほんの少し、考え方を変えるだけで、いま抱えているおしゃれの悩みが解決するかもしれません。 ●Q 洋服は高いもののほうがいいのでしょうか? ●A 高価なものが必ずいいとは限りません。 確かに価格の高いものにはそれだけのよさがあります。しかしそれだけでは、こなれ感のあるおしゃれには到達できません。 ハイブランドなどの高価なものは、上質で長く愛用できるものもたくさんあります。しかし洋服の中には主張の強いもの、流行を色濃く反映しているもの、独特の個性があるものなど、デイリーカジュアルにおけるいまどき感を作りにくいものも。全体に気合いが入りすぎた感じになり、抜け感が作りにくいのです。 よほど個性があり、自分のものにできる人でなければおしゃれ感は出しにくいかもしれません。「安いものはすぐ駄目になるから」と思っている方も多いようですが、考え方次第。「長く着られるからと5万円のブラウスを買うのなら、1万円のブラウスを、その時の流れに合わせて毎年買い替える」。こんな風に考えてみてはいかがでしょう? 永遠の定番も時代に合わせて変化します。その時々のおしゃれを楽しむほうが得策かもしれません。
◆家で洗えることにこだわりすぎない ●Q 家で洗えないものは避けるべきでしょうか? ●A おしゃれの幅を広げるアイテムだけには、例外を作りましょう。 自宅で洗えることは、洋服選びで大切な基準になります。 しかし洗えることにこだわりすぎると、質のいいニットや繊細な素材のトップスとは無縁のおしゃれ人生になってしまうことも。 上質なアイテムは大人のおしゃれに必須だと考え、スペシャルアイテム枠を作りましょう。 「着る度にクリーニングに出すのはちょっと……」という方は、汚れがつきやすい襟ぐりや袖口を、泡立てた食器用洗剤をタオルにつけて、ポンポンポンと叩いて落とせば、クリーニングの頻度を下げることができます。 インナーに気を配って、素肌に触れる部分を減らすのもひとつの手です。
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