大の里がついに初黒星 直近3場所合計33勝へあと1勝で小休止も前向き「気持ち的にすっきりした」
「大相撲秋場所・12日目」(19日、両国国技館) 平幕若隆景が全勝だった関脇大の里を止めた。土俵際で執念を見せて寄り切り9勝目。右膝手術からの復活を感じさせる相撲でトップに2差とし、優勝の可能性も残した。大の里は初黒星も単独先頭は変わらず。関脇霧島は大関琴桜を破って10勝目。平幕高安も小結平戸海を突き出して2敗を守り、霧島とともにトップと1差に接近した。大関豊昇龍は関脇阿炎に苦杯をなめ、6敗目を喫した。 無敗で2度目の賜杯へ突っ走っていた大の里が、ついに初黒星を喫した。大関とりの目安とされる三役での直近3場所合計33勝へ、あと1勝に迫ったところで小休止となった。 流れの中で2度ももろ差しを許すなど、今場所はあまり見せていなかった脇の甘さを突かれた。「攻めの甘さがあった」と反省し、自身の敗因を「昨日から良くなかった。昨日の落とし穴にはまった感じがする」と、物言いが付きながらも制した11日目の琴勝峰戦に見いだしていた。 ただ、土がついたことで強まっていた気負いも取れた。初日から勝ちっ放しだったことで、取組後の取材は日に日に口が重くなっていたものの、敗れた一番に「気持ち的にすっきりしたと思う」と前向きだった。