中谷潤人がWBC総会出席のため渡独 今年の漢字には世界3階級制覇にちなんで「参」
プロボクシングWBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・中谷潤人(M・T)が7日、WBC年次総会(8~14日)出席のため、ドイツ・ハンブルクに向けて出発。中谷は飛行機に搭乗する前に羽田空港で取材に応じ、「子供の頃からWBCの緑のベルトにあこがれていて、その総会に参加できることになってうれしいです。いろんな人に会って、たくさん刺激をもらいたいと思います」と気持ちを躍らせた。 WBCからスペシャルゲストとして招待されたもので、中谷は昨年もドミニカ共和国で行われたWBO総会にも招待され、出席していた。WBC総会はハンブルクで行われるが、ドイツに行くのは今回が初めて。「ドイツどころか、ヨーロッパに行くのが初めてです。ドイツは街並みがきれいと聞いているし、日本とは違う街並みを見るのは楽しみ。クリスマスシーズンなので、デコレーションとかもきれいでしょうね」と中谷。それでも、ボクシングの練習は現地でも行うつもりで、「トレーニング着は持参しています。走ったり、シャドーボクシングとか、どこででも体は動かせますので」という。 スーパーバンタム級(55・3キロ以下)の世界4団体統一王者・井上尚弥(大橋)との“夢の対決”が期待されており、4日の井上の公開練習の際にも大橋秀行会長が井上の来年の構想について「米国、サウジアラビアからオファーがあるのと、それが終われば皆が望む国内での大きな試合をやりたいと思う」と発言。具体的な名前こそ出さなかったものの、中谷との対戦を連想させたが、中谷は「(井上との対戦を望む)声が増えてきていますね。期待度が高まっているなという感覚があり、そうなるとモチベーションも上がるので、より強くならないとという気持ちになる。しっかり、先を見据えながらやっていきたい」と気を引き締めた。 出発前に、今年の漢字を聞くと、考えた末に「参」を選んだ。参は、数字の三の大字だが、今年は、2019年以来となる年「3」試合を消化し、「3KO決着」と強さを見せた。あこがれだったWBCのベルトに挑戦して「世界3階級制覇」を達成するなど、三に縁のある年だったことから選んだものだが、「総会に“参”加しますね」とにっこり。見事にオチをつけて出発ゲートに向かった。
報知新聞社