キャサリン皇太子妃が公務復帰に纏った白いドレスの秘密とは?
がん公表後初めての公の場に登場したキャサリン皇太子妃は、全身真っ白のコーディネートを選んだ。社会学者のジャミル・ダクリアが、この純白の装いに込められたメッセージを解説する。 【写真】半年ぶりの公務復帰!白いドレスでウィリアム皇太子と見つめ合うキャサリン皇太子妃 ロンドンの雨の中、一筋の陽光が差し込んだ。6月15日、キャサリン皇太子妃は約6か月ぶりに公の場に姿を現し、チャールズ3世の軍事的誕生日を祝うトゥルーピング・ザ・カラーの行事で、家族と共にバッキンガム宮殿のバルコニーに登場した。今年3月にがんを公表して以来、アデレード・コテージの自宅にこもり、化学療法を続けていたキャサリン皇太子妃が、全身白のコーディネートで英国民の前に現れたのだ。フィリップ・トレーシーの斜めにかぶった白黒の帽子、ジェニー・パッカムの長袖のタイトなドレス、そして真っ白なハイヒールを身に着けていた。「彼女は自分が式典の中心になることを理解していたでしょう。彼女が白を着ていることで目立っていますが、白は純粋さや霊性の象徴です。これは彼女がこの世のものを超えた個人的な高みに達したことを意味しているのかもしれません」とソルボンヌ・ヌーヴェル大学のメディア社会学者、ジャミル・ダクリアは説明する。
社会的および精神的な昇華
専門家によると、キャサリン皇太子妃の装いにはふたつの意味が読み取れるという。「白は安らぎの色であり、彼女がより高次の精神的な次元に達したかのような感覚を与えます。まるで病気という試練を経て成熟したかのようです」と述べている。さらに、専門家はもうひとつ、映画的な観点からの解釈を指摘する。「これは個人的な解釈ですが、彼女の装いは映画『マイ・フェア・レディ』のオードリー・ヘプバーンの衣装を思い起こさせます。この映画は、庶民の娘が非常にシックな女性になるという物語であり、これはキャサリン皇太子妃の歩み、すなわち平民から王室の模範的な人物になった彼女の道のりと重なります。」このふたつの観点から、キャサリン皇太子妃の白い装いは単なるファッション以上の意味を持ち、彼女の精神的成長と社会的昇華を象徴していると考えられる。