銀行で口座開設したら「デジタル通帳」をすすめられました。紙の通帳に比べてメリットはあるのでしょうか?
大手銀行を中心に、紙通帳からデジタル通帳へ移行する動きが出てきています。紙通帳を新規発行する場合は、手数料がかかることも。口座開設の際にデジタル通帳をすすめられると、紙通帳と比べてどういったメリットがあるのか疑問に思う方もいるでしょう。 そこで今回は、デジタル通帳のコスト面およびそのほかのメリットについて調べてみました。デジタル通帳を利用する際の注意点についてもご紹介しますので、参考にしてみてください。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
デジタル通帳にはコスト面のメリットが! 紙通帳の新規発行は手数料がかかる
大手銀行を中心に、紙通帳を新たに発行する際には「発行手数料」「年間手数料」がかかるようになりました。 しかし、デジタル通帳を利用する場合は、手数料はかかりません。つまり、デジタル通帳にはコスト面でのメリットがあることが分かります。紙通帳の手数料は銀行によって異なりますが、大手3社を比較してみると以下の通りです。 【A銀行】 ・紙通帳利用手数料:年間550円(税込み) ・対象口座:口座開設日が2022年4月1日以降(毎年1月31日時点で18歳未満および70歳以上は対象外) 【B銀行】 ・紙通帳利用手数料:年間550円(税込み) ・対象口座:口座開設日が2021年4月1日以降(18歳未満および75歳以上は対象外) 【C銀行】 ・紙通帳発行手数料:通帳発行・繰越ごとに1冊1100円(税込み) ・対象口座:口座開設日が2021年1月18日以降(通帳発行・繰越時70歳以上は対象外)
デジタル通帳に切り替えるとコスト面以外にもメリットがある
紙通帳からデジタル通帳へ切り替えることには、コスト面以外にも以下のようなメリットがあります。 ◆ネット上で銀行取引ができるようになる デジタル通帳に切り替えると、インターネットバンキングを利用することになります。残高・取引明細の確認を始め、各種振り込みや税金・公共料金の支払いなど、さまざまな銀行サービスをネット上で利用できるようになり便利です。ATMや銀行へ足を運ぶ時間も節約できます。 ◆盗難や紛失の心配がなくなる 紙通帳の場合、保管方法によっては盗難や紛失のリスクがあります。デジタル通帳であれば、保管場所に頭を悩ませる必要はありません。また、デジタル通帳であれば長期間の照会ができ、データのダウンロードやプリントアウトが可能な場合もあります。 ◆ペーパーレスで環境にやさしい デジタル通帳に切り替えることで紙資源の消費を減らせ、地球環境への配慮につながります。ある銀行では、紙通帳の発行が年間400万冊にもおよび、積み上げると富士山2個分を超えるとのことです。