「離婚するのに、オーバーローンで自宅を売れない!」世帯年収750万円、「自宅」も「養育費」も手に入れたい42歳の妻【行政書士がみた、夫婦のリスク管理】
それって、本当に家族のため?
真央さんは「不倫とかじゃないんです。でも彼とはもう一緒にやっていけません。きっと彼も同じように考えていると思います」と言いますが、夫との間で何があったのでしょうか? 夫の性格は一言でいえば「おせっかい」。例えば、早めに映画館に来てポップコーンを買っていたり、真央さんが「肉じゃがを作る」と言えば、前もって豚肉とジャガイモを買っておいたり、お泊り旅行に行くときは事前に分刻みでスケジュールを作ったり……。 結婚する前にデートをしたときは「いろいろ気が利く優しい人」だと思っていたのですが、いざ結婚すると真央さんへの偏愛はどんどんエスカレート。 夫が外出先で自宅の電気を消したかどうか、がどうしても気になるので、すべての部屋にペットカメラを設置。リモートで確認できるようにしたのです。しかし、前もって真央さんに相談しなかったことに不信感を持ちました。「電源のオンオフだけでなく、私の様子も監視されているようで…」と嘆きます。 夫は「家計のためだよ。電気代を無駄にしたくないだろ。ああ、もったいない!」と言うのですが、本当に妻子のためなのでしょうか。 筆者は『お前らのため』と言っている自分に酔っているようにしか見えませんでした。 さらに東日本大震災が起こったときはガイガーカウンターを購入。部屋の隅々まで放射能の数値を測ろうとするのです。真央さんが「うちは離れているから大丈夫でしょ?」と諭しても、「お前たちの健康のためだよ。分からないのか!」と聞く耳を持ちませんでした。 さらに新型コロナウイルスが流行ったときは1台12万円もする次亜塩素酸の除菌機能がついた空気清浄機を購入したのです。 真央さんが「家のなかでもマスクすれば大丈夫だよ。そんなに高いのはいらないし」となだめても、夫は「何にも分かってないな。お前たちがコロナにかかって死んで欲しくないんだよ!」と逆ギレ。 最近では九州や四国で地震が頻発。南海トラフの危険が高まるなか、ミネラルウォーターを10箱も購入。納戸に入りきらないほどの量でしたが、今回、真央さんは何も言いませんでした。なぜなら、長年の行き違いにより、もはや夫婦の仲は完全に冷え切っており、会話の「か」の字もなかったからです。
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