「離婚するのに、オーバーローンで自宅を売れない!」世帯年収750万円、「自宅」も「養育費」も手に入れたい42歳の妻【行政書士がみた、夫婦のリスク管理】
「家庭内冷戦」の状態が続き……
夫は何でもかんでも「お前たちのためだ」と自分を正当化しようとするのです。そんな自己中心的な夫と会話をするのに嫌気がさしたのです。 真央さんが口を開くのは子どものことでどうしても夫の承諾が必要な場合のみ。完全に愛想を尽かしたので、もはや一緒に食卓をはさむことはなく、食事はわざわざ別の時間に摂るように。 さらに外出、帰宅の時間をずらし、なるべく顔を合わせないように気をつけ、お互いが自室に閉じこもる生活に。そんな一触即発の「家庭内冷戦」を2年以上、続けてきたのです。 しかし、冷戦は突然、終了しました。 夫から逃げ隠れる生活にストレスは蓄積するばかり。ついに真央さんが我慢の限界に達し、「これで夫婦って言える?!これ以上は無理です。別れてください!」と口火を切ったのです。 夫はどのような反応をしたのでしょうか?「もっと早く言って欲しかった。僕だって限界だったんだ。もう終わりにしよう」と。 こうして夫婦が離婚すること自体はあっさりと決まったのですが、問題はマンションのこと。こだわりにこだわった物件を真央さんに渡したくない。夫は電車で30分のところに実家があるにもかかわらず、一国一城の主を続けたい一心で「離婚しても住むのは僕だ」の一点張りでした。 ▶つづきの【後編】では、離婚することが決まったものの、まだまだ残っている住宅ローン。マンションを受け渡すつもりがない夫との交渉の行方は!?
男女問題専門家(行政書士、ファイナンシャルプランナー) 露木幸彦
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