【パリ五輪】「彼らは間違った選手にMVPを与えた」レブロンの大会MVPにOBや識者から疑問の声「ステフィンであるべきだ」<DUNKSHOOT>
パリ五輪の男子バスケットボールのアメリカ代表は決勝で開催国フランスを破り、5大会連続の金メダル獲得を果たした。 【画像】カリーとレブロンの“おやすみポーズ”はこちら! 大会MVPにはレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が選ばれたが、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)の方がその栄誉にふさわしかったとOBや識者から疑問視する声が上がっている。 予選ラウンドでセルビア、南スーダン、プエルトリコに3連勝を飾ったアメリカは、準々決勝でブラジルに122-87で完勝。準決勝ではセルビアに苦戦を強いられるもカリーの36得点の大爆発で逆転勝利を収めると、決勝でもカリーは24得点の活躍でヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)らを擁するフランスを98-87で撃破し、2008年北京大会から続く連覇を「5」へと伸ばした。 大会ベスト5にはカリーとレブロンのほか、ウェンバンヤマ(フランス)、デニス・シュルーダー(ドイツ/ブルックリン・ネッツ)、ニコラ・ヨキッチ(セルビア/デンバー・ナゲッツ)が選出。 大会MVPのレブロンは全6試合で2桁得点をあげ、準決勝のセルビア戦では五輪通算2度目のトリプルダブル(16得点、12リバウンド、10アシスト)を達成。大会を通じて平均14.2点、6.8リバウンド、8.5アシスト、1.3スティール、フィールドゴール成功率66.0%と、39歳という年齢を感じさせないプレーを見せた。 しかし、アメリカはカリーが平均14.8点、3ポイント成功率47.8%という成績を残したほか、シックスマン役を務めたケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)も平均13.8点、フィールドゴール成功率54.0%、3ポイント成功率51.9%で母国を頂点に導く原動力となったこともあり、レブロンのMVP選出には疑問の声も少なくない。 2004年のアテネ五輪にアメリカ代表の一員として出場した元NBA選手のステフォン・マーブリーは自身のインスタグラムで、カリーがMVPを手にするべきだったとの見解を示した。 「彼らは間違った選手にMVPを与えた。もしかしたら、偶然間違った名前を呼んでしまったのかもしれない。ステフィン・カリーが史上最高のシューターであることを示した瞬間を改めて見直す必要があると思う。(バスケットボールの)国際試合では、シュートが打てなければ試合終了までコートに立っていることはできない。レブロンが多くの人にとって、キング(という存在)であることは理解している。しかし、言わせてほしい。彼がこれまで成し遂げてきたことゆえに、大舞台で栄誉ある賞を受け取るべきだと言うが、今回はそれに値しない」 名物コメンテーターのスキップ・ベイレスも自身のXで、「申し訳ないが、レブロンがMVPな訳がない。それはステフィン(カリー)であるべきだ。準決勝と決勝で計17本の3ポイントシュートを決めた。彼がいなかったら、どちらの試合も勝てなかっただろう。レブロンの受賞は不名誉なことだ。政治? 裏工作? 私が間違っていると言ってくれ」と主張している。 39歳のレブロンは優勝後、「自分が(2028年の)ロサンゼルス(五輪)でプレーする姿は想像できない」と語り、最後の五輪であることを示唆しているが、結果的には“キング”の最後の国際大会に華を添える形となった。 構成●ダンクシュート編集部
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