【びわこボート・GⅡ秩父宮妃記念杯】九州・山口勢/GⅠで2Vの谷村一哉ら全4支部から10人が参戦/10月15日開幕
紙面発行時の西スポの発行エリアだった九州・山口勢は、全4支部から10人が参戦する。
福岡支部から3人参戦
西スポの本社所在地の福岡からは長野壮志郎、松尾昂明、三川昂暁の3人が出場。 長野は2022年の福岡の九州地区選でGⅠ初Vを達成した。以来、特別戦線のヒットはないが、体重を乗せた全速強襲の威力は相変わらずで、安定してA1勝率をキープ。うねりにも慣れており、びわこの難水面も問題なく攻略する。
松尾は12年1月の芦屋の新鋭王座決定戦でのGⅠVがある。伸びを仕上げるのが得意で、パンチ力あふれる攻撃は魅力いっぱい。今年の特別戦線は7月の児島モーターボート大賞で優出(4着)の実績がある。同じGⅡで再び好走だ。
2世レーサーの三川は昨年、デビュー15年目にして初Vを達成。父・正一の初Vは9年目だったが、それ以上の難産Vだった。今期(5月~)は6点台の勝率を稼ぎ、A1復帰が目前。点増しのGⅡ戦で大きく着順点を上積みする。
山口支部からも3人
山口支部からも3人が出場する。 長くA1に定着し、記念準レギュラーとも言えるのが柳生泰二。今年は3月クラシック、8月メモリアルとSGも2大会に出場した。勝負どころとみれば、思い切った伸び仕様で一発を狙う長打力を兼備。特別戦未制覇だが、そろそろ手が届いても不思議はない。
谷村一哉はGⅠで2Vの戦歴がある支部の主力の一角。今年の特別戦線では4月の鳴門マスターズチャンピオンで優出4着のヒットがあった。びわこは2年ぶりの出走とややブランクはあるが、出走回数が決して多くない中で通算3V。実績十分の水面で自慢の好ハンドルを披露し、GⅡ初制覇に挑戦する。
遅咲きの江本真治は特別戦初制覇に挑戦。20代では新鋭王座の出場経験もなかったのに、ベテランになってマスターズチャンピオンに出場と、若い頃よりも調整力、旋回力、戦術眼などトータルの力量は格段にアップしている。GⅠ初優出が2年前の3月、47歳でのことだった(下関周年で6着)。50歳になった今、さらに大きな花を咲かせる。