中尾ミエ×和田秀樹 結婚という形態が変わる中<親が子に財産を遺す>考え方は今も正しいのか?中尾「私は自分で使い果たします」
総務省が公表した資料「統計からみた我が国の高齢者」によると、2024年の日本の総人口に占める65歳以上の割合は、200の国と地域の中で最も高いそうです。依然として高齢化が進むなか、精神科医・和田秀樹先生によると、「女性はむしろ年を取ってから意欲的になったり、人付き合いが盛んになったりする」とのこと。そこで今回は、78歳で女優や歌手として活躍する中尾ミエさんとの共著『60代から女は好き勝手くらいがちょうどいい』から一部を、お二人の対談形式でお届けします。 【書影】「やりたい放題」こそ、美と健康に一番効くサプリ!中尾ミエ、和田秀樹『60代から女は好き勝手くらいがちょうどいい』 * * * * * * * ◆自分が築いた財産は遺さず自分で使いきる 和田:親が子どもに財産を遺さなきゃいけないというのはナンセンスな考え方ですね。昔と何が違うかと言えば、親が亡くなる頃には、子どもはもう60代でしょう。家のローンは返し終わって、子どもの教育も終えているような人に、なんでお金を遺さないといけないのかと思いますよ。 中尾:自分は自分で稼いでここまで来たのですものね。 和田:私の知人で、女性なんですがお金持ちで、20歳くらい若い男性と再婚したんです。それで、息子がもらえるはずだった財産がもらえなくなったとトラブルになったそうです。いずれにしても、私はその女性のほうが立派だと思います。 男性でも女性でもどちらでもいいけれども、再婚しようとすると子どもが反対するんですよね。なぜかというと財産が減るから。その財産だって、自分が一生懸命働いて築いたものですよね。それなのに自分が幸せになるのをその財産のために邪魔されるわけですよ。私が見る限り、子どもに反対されて再婚を諦める人が多いですね。
◆財産を誰に遺すか 中尾:結婚という形態もこれからは変わってくると思います。 和田:パートナーシップでももちろんいいと思いますよ。でも、財産は子どもに遺すよりも、自分の最愛のパートナーに遺したいと思うのではないでしょうか。 中尾:私はどちらも思いません。もう自分で使い果たします。 和田:おお、素晴らしいですね(笑)。自分が昭和な人間だなと思うのは、やっぱり男女で食事をしていたら、男性が会計は払うもんだと思い込んでいるところですね。甲斐性なしかもわからないけれども、もし私が再婚するとすれば、再婚相手には最期まで面倒を見てもらうわけですから、何かしら遺すと思うんですよね。 中尾:もしかしたら、そこが男女の違いかもしれませんね。
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