【最新調査分析】自民非公認候補には逆風の選挙に 野党はチャンスを活かせるか?
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年10月16日に公開された動画のテーマは「調査から読み解く 裏金議員は苦戦する?」 選挙ドットコムとJX通信社が実施する、独自の調査結果を読み解きます。派閥の政治資金パーティー収入不記載問題、いわゆる「裏金問題」で新たに非公認に追加された議員の特徴は?与党を追い込むチャンスの中、野党が候補を一本化できない理由は?JX通信社の米重克洋氏に解説いただきました。 【このトピックのポイント】 ・不記載議員への処遇は甘すぎる?世論の評価は二分 ・「不記載議員には投票しない」との声も ・野党がチャンスを活かせない理由とは
不記載議員への処遇、世論の評価は二分
まずは、ニュースに大きく取り上げられた、政治資金収支報告書への不記載が問題となった議員の処遇についてです。 問:自民党が次の衆院選で、政治資金収支報告書の不記載が問題となった議員の一部を公認しない方針を打ち出しました。こちらについてどう思いますか。 まずは直近の流れをJX通信社の米重氏が説明します。 当初の「処分は厳しいことにならないのではないか」という観測から、一転して石破総裁が非公認などを打ち出し、厳しい処置を印象づけるような方向に向かいました。 しかし世論では、それでも甘い、手加減しているといった批判が絶えません。米重氏は、「今回の総選挙では、引き続き、政治とカネの問題が論点になることは間違いない」と分析しました。 選択肢は、厳しすぎる/妥当だ/甘すぎる/わからないの4つ。 ネットでも電話でも「妥当だ」と「甘すぎる」が拮抗しています。この調査はネットと電話でのハイブリッドで実施していますが、ネットに比べ若干高齢の方が多い電話のほうが、より厳しい意見が多く見られます。 石破総理の決断については、半分近くが「甘すぎる」と評価。それほど良くは受け入れられていない状況がうかがえます。 米重氏は、自民党の中には「一度処分をしたのだから、二重に処分をするのは避けるべき」とする意見もあることを紹介。 米重克洋氏「自民党内の調査や物事の整理自体が、世間から信用されていない。世論でも「厳しすぎる」という人はそれほどいないという結果。自民党支持層においてもそういう結果」