【最新調査分析】自民非公認候補には逆風の選挙に 野党はチャンスを活かせるか?
野党が候補者を一本化できない理由
2つのデータを見ると、自民党は厳しい、大変だという印象がありますが、早期の解散の中、野党はこのチャンスを活かせるのでしょうか。 米重氏は「選挙の構図だけみるとあまり活かせていないという結論」と分析します。その理由は、小選挙区と比例代表が並立する、現行の選挙制度にあります。 比例代表制での得票最大化のコツは、全国にあまねく立候補者を立てる、いわゆる「かかし」戦略。 小選挙区では野党候補を一本化しないと与党に勝てません。そのことを野党では頭ではわかっているものの、比例区で議席を最大化するためには、自党の候補者を各地に立てなければなりません。 一方で合理的な仕組みである故に、野党は小選挙区の候補者をまとめられないのです。 さらに米重氏は、今回の総選挙に「共通のイシューがないので、余計にまとまりづらい」と指摘します。 米重氏「例えば安倍政権の頃のように、違憲だとか安倍政治を止めなければいけないといった共通のイシューがなく、この選挙が始まるまでに、野党候補の一本化が難しかった」 MC千葉氏「それぞれが能動的に動いているというより、若干消極的に守りに入っているような選挙だという意見がありますね。与野党それぞれ葛藤があると思いました」