大阪府・吉村知事が定例会見2月9日(全文4)「宣言」出す・出さないの話はしていない
必要な人が必要な医療を受けられる状況か
共同通信:最後に1点、すいません。医療の、病床の使用率も非常に高まっていて、実際医療現場なんかに聞いても救急患者の受け入れができなくて断ることが多い状況だと。この状況を見て、必要な人が必要な医療を受けられる状況がまだ維持できているというお考えでしょうか。 吉村:その優先度というのが今、判断が必要になっているという状況だと思っています。例えば、非常に軽い状態だったとしても、熱が出てる、不安だから救急車呼んで入院させてくれと。病床が完全に空いている状況だとそういうのあり得るかもしれませんが、今では、そうであれば、もうほとんど重症化するリスクがなかったら、そこは投薬にして、外来にして、自宅療養していただくとか、そういった状況になります。それが必要なときに必要なっていうのが非常に範囲が広いので、なんと言うか、難しいですけれども、今、医療が逼迫する中で優先度の高い人を中心に治療をできるだけ早く届ける。こういった状況だと思っています。 共同通信:ありがとうございます。 司会:次の方。毎日新聞さん。
感染抑制策について詰めた議論の必要性は
毎日新聞:毎日新聞の石川と申します。先ほどの大阪での死者の多さの話にも関連するんですけれども、やはり感染規模が大きくなると一定数、高齢者にも感染が広がって、それが死者の数を跳ね上げてしまうというような要因になっているかと思います。今日の国からの提案でも、この病床の逼迫具合を緩和させるためのマンパワーの補充とか、そういった議論にはなっているんですけれども、それとは別に、そもそもこの感染者数を抑えていく感染抑制策についても非常に具体に詰めた議論をしていく必要性みたいなものを現段階で知事、お感じになられているんでしょうか。 吉村:重要な視点だと思います。先ほど申し上げた、このオミクロンとどう向き合うのかというところはそういうところにも僕自身の問題意識として持っています。で、もし感染を、これだけ感染拡大力が強い、で、いろいろ報告も受けてても保育所であったり、あるいは学校であったり、もういろんなところで感染が普通に広がっているというのが実態だと思います。もちろん、夜間の滞留人口をまん延防止でなんとか抑えることによって、一定の効果はあると思います。ただ、オミクロンの感染拡大力っていうのを考えたときに、そこだけではやはりなかなか難しいんだろうという思いがあります。 そうなってくると、社会経済活動をいったんある程度、強く止める必要があるという判断も当然、これはあり得ると思っています。それがまさに僕は緊急事態宣言であり、その要請基準は40%ということで判断をしています。で、一方で社会の中で、いや、これは確かに感染は広がっているんだけれども、先ほど申し上げたとおり、じゃあ若い年代、あるいは現役世代、本当にしんどい思いして、このコロナ禍の中でしんどい思いをしている若い世代や現役世代、商売をされている方が重症化、これでどんどんデルタ株やアルファのときのように重症化してるのかというと、そういう状況ではやっぱりないのも事実だと。そのときに、このオミクロンとどう向き合うのかという判断がやはり必要ではないかというのを今日、岸田総理とも話をさせてもらったということです。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見2月9日 全文5に続く