50代「年収500万円の夫」に絶望を叩きつけた…ゴミ箱のレシートで発覚した「美容師の妻」の衝撃の秘密
僕の結婚は失敗だった
以来、奥さんにお給料を渡すのはやめて、祐太さんが家庭のお金を管理し始めた。ほとんどイチからの貯金だ。今後の教育費も老後の資金もない。もう人生の後半戦だ。これからどんなに働いたって、どれほど貯蓄できるだろうと不安ばかりが頭をよぎる。 「妻には、パートを増やして自分で借金を返してくれと言いました。娘たちはなんとか大学まで行かせてあげたい。そのためにはもう、働くしかないんですよね。そう思うと、がんばるどころか、ものすごく仕事が嫌になってきて、辛くなってきてね。僕の人生、これから辛いことばかりじゃないかと。 自由な老後とか、何もないなと。いや、老後に大きな期待をしていたわけでもないんです。ただ、普通に働いて、普通に退職をして、普通に家族仲良く普通のご飯を食べて生きていられると信じていました。妻のことも信じていた……でも、自分が悪いんですよね。この年まで、なんとなく、フワッと生きてきてしまいましたから」 祐太さんは、もう妻に愛情はないし、別れたいのだとか。でも、その気持ちを伝えることだけは、ぐっとこらえている。なぜなら、娘たちが悲しむだろうからだ。そしてもうひとつ、理由がある。 「お金です。妻には、借金返済だけでなく、家にもちゃんとお金を入れてもらいたくて離婚をしないでいます。今はなんとか、美容師のパートのほかにスーパーのレジのパートも兼業してくれていて、毎月10万円ほどの借金返済のほか、家に3万円くらいは毎月入れてもらっています。カードローンは利息がかかりますからね、なるべく早く返済してほしい。 しかし、どうしてこんなことになったのか。ふりかえってみると、僕はもともと、うちのような庶民は公立でいいと思っていたんですよね。だけど、つい妻の気持ちのままやらせてしまった。でも、いや……そういう問題ではなく、妻の性質の問題ですよね。彼女との結婚は失敗でした」 祐太さんが怒鳴り散らした夜以来、妻はひとまず反省したようなそぶりを見せているそうだ。祐太さんが言うことには「そうね、そうするね」と答えて、言い返してくることはない。 最近はママ友とのつきあいもほどほどにしていて、新たに高級品を購入したり借金したりしてはいないと本人は言っているそうだが、祐太さんは、どこか信じ切れずにいる。人の性質がそんなに簡単に変わるわけはない。だから妻が自分に隠して、また新たな借金を作っているのではないかと疑っているそうだ。 家で過ごすふたりの会話は少なく、いつも少し張り詰めた冷たい空気が漂いがちだ。だが、娘たちと食卓を囲む時などには、夫婦仲の冷たさがあまり出ないよう、祐太さんはなるべくほがらかに話す。妻も笑顔を装う。