「税金は払ってるんですか?」という声も…軽自動車に2年間住んだ30代の“ハイスぺ夫婦”が語る、車中泊生活のリアル
〈上場企業の部長を辞めて、93万円の軽自動車で車中泊生活…30代の“ハイスぺ夫婦”が年収も地位も捨てて“車で暮らし始めた”ワケ〉 から続く 【画像多数】車内にキッチンや下駄箱まで設置…30代“ハイスぺ夫婦”の車中泊生活を写真ですべて見る 軽自動車で車中泊をしながら、日本一周を達成した“夫婦YouTuber”が人気を呼んでいる。登録者数6万人超のYouTubeチャンネル「 カムラフウフと車中泊キャンプ 」を運営する30代のゆうたさんとりょうこさんだ。 上場企業の部長だったゆうたさんと、そのグループ会社の役員だったりょうこさん。いわゆる「ハイスペック人材」だったふたりは、2021年10月に仕事を辞め、約2年かけて日本一周を達成したあとに入籍。現在はキャンピングカー仕様にDIYしたハイエースで“バンライフ”を楽しんでいる。 ふたりは狭い軽自動車の車内で、いったいどんな生活を送っていたのか。車中泊生活の意外な実情とは――。(全3回の2回目/ 3回目 に続く) ◆◆◆
車中泊生活で収入の不安はなかったが…
――2021年12月に、軽自動車で日本一周をしながらYouTubeを始めたそうですが、収入面の不安はありましたか? ゆうた 全く収入がなくても5年以上はふたりで暮らせる貯金があったので、あまり不安はなかったです。だから、まずはじっくりYouTubeに取り組んでいこう、という感じでした。 りょうこ 収入の不安はなかったんですけど、なかなか収益化できないことへの焦りはありました。2人で役員という立場を捨ててまでYouTubeを始めたのに、1~2カ月経っても登録者が増えなくて。「自分たち、何をやっているんだろう」とプライドが傷つきました。
YouTubeの登録者数が一気に増えた“きっかけ”
ゆうた 最初は、登録者数が70人くらいだったんですよ。その時期に、「このまんまやったらどうすんの」とりょうちゃんが言い出して。そこから本気で話し合いをしました。 僕たちはただ日本一周をするだけでなく、発信力をつけることも目標にしていたから、登録者数を増やさないと達成感がないというか。だから、3月末までに収益化できなかったらもうやめよう、と決めたんです。 りょうこ そこから、YouTubeで車中泊や旅を発信している先輩方を研究して、その人たちがやっていないことをやり始めて。うちらは仕事を辞めて、もう捨てるものがないから、普通だったらちょっと恥ずかしいと思うような内容を出そうと。そうすれば、ほかの人たちと差別化できると思って。その方向性で新しく動画を出したら結構バスって、登録者数が一気に1000人まで増えました。