ミシュランキーホテル選出。機能的で快適な「雪ニセコ」へ
極上のパウダースノーを求めて、世界の富裕層が集まると言われている北海道・ニセコ。「雪ニセコ」は全190室を擁する大型施設ながら、ゲスト同士が快適に過ごせるよう配慮された空間設計で、施設内でのエクスペリエンスも充実しているラグジュアリー・リゾート「雪ニセコ」を訪ねた 「雪ニセコ」オールデーダイニングでいただくディナー
訪れたのは暑さがやわらぎ始めた絶好の初秋。あいにくの雨だったが、道の広い北海道の快適なドライブの後、地下の駐車場に車を止めてチェックイン。天井が高く広々としたロビーには大きな暖炉があり、北海道のホテルに来たな、と実感する。案内された客室は障子や引き戸などの和の意匠を取り入れながら、シンプルモダンなデザイン。白木の質感を生かした温もりある空間の客室は、40㎡のスタジオタイプから2ベッドのスイート、4ベッドルーム・プライベート温泉付きのペントハウスまでバリエーション豊富にそろう。私の部屋は羊蹄山を望む羊蹄ビュータイプで、大きな窓からその美しい姿を拝んだ。スキーやスノーボードを楽しむ長期滞在のゲストを想定し、室内には調理スペースのあるキッチンやランドリーが備わっていて、コンドミニアム的な利用も可能だ。2人旅はもちろん、大人数のグループ旅行や小さな子供または年配の親世代との旅行など、誰と来ても快適に過ごせること請け合いだ。
2022年のオープンからわずか2年でミシュランガイドの1ミュシランキーホテルに選出され、最優秀を受賞した理由は、ただ宿泊するだけでなくユーザーに特別な体験を提供する施設であること。温泉やジム、スパ、ヨガスタジオを備えたエリアは750㎡もの広さを誇り、スノーレジャーが目的の滞在でない場合も、十分にウエルネスを楽しめる環境が整う。なかでも六花(リッカ)スパは東京・赤坂の実力派スパ、「ラピデム」が監修。陰陽五行をベースに薬草などを取り入れ、気・血・水のバランスを整えて自己治癒力を高めるボディやフェイシャルのトリートメント。セラピスト自らが摘んできたハーブや植物を使用する足浴から始まり、施術はオール・ハンド。冬のハイシーズンにはスパの全5室が宿泊時の予約の段階でフルになるほど人気なので早めの予約がおすすめだ。