異例のサプライズ”舌戦”…那須川天心が「ボコボコにしてやる」と宣言した前K-1戦士の皇治戦はいつ実現するのか?
その返答に皇治も納得したのか、「命を懸けて全力で奪いに行きます」と、珍しく真面目にそう誓ってリングを降りた。 天心は一人リングに残ってようやく煩い奴が消えたとばかりファンへ話しかけた。 「格闘技っておもしろいですね。急にこういったことがあるんですから。でも初めて喧嘩を売られた。今まで僕に挑戦してくる選手はなかなかいなかったので、やってもいいかなと。皆さん、見たいですか? 期限がいつになるかわからないですが、ボコボコにしてやろうかと。話題の選手なんで僕が倒して格闘技がもっと面白いってことを見せてやろうと」 天心は、K-1の武尊との頂上対決を求めていたが、その話は頓挫したまま。代わりに違約金を払ってまでK-1から電撃移籍した皇治が挑戦してきたが、皇治は、K-1時代に、その武尊に判定負けしている。天心が上から目線になる理由には、少なからずそういう皇治のバックボーンが影響しているのだろう。ただ、武尊戦は、2018年12月のことで2年が経過。現在、皇治は、元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志氏の指導を受けており、成長している可能性がある。実際、今日RIZINバンタム級タイトル戦に挑む朝倉海は、内山氏のボクシング指導で打撃技術が飛躍的に向上した。 榊原CEOは、「皇治には、一方的に振り回されている。(RIZINのリングは)プロレスじゃないからね。色んな人に喧嘩を売りながら、僕らの思惑とは違うことをSNS上などで発信してかき回されている」と苦言を呈しながらも、「いつも勝手なことを言って腹も立つんで、決着をつける舞台を作りたい。これから調整していきたい」と、2人の対戦実現に動きだすことを約束した。 移籍即ダイレクトで天心戦となるのか、RIZINでの”天心前哨戦”を1戦挟むのか、については、「皇治がどう思っているか次第」だという。 「普通に考えると一回試合をしてから行こうとなるんでしょうが、化けの皮が剥がれる前に天心とやりたいと思うのか、皇治に聞いてくれますか」 榊原CEOは、そう説明した。 RIZINの今後のスケジュールについては、2日連続で開催される今大会が終了してから再検討されるが、現状では「年に2試合を考えている」(榊原CEO)とのこと。現段階では、9月下旬と大晦日の2大会が予定されている。 新型コロナの影響で、外国人選手の招聘が難しい現状では「天心vs皇治」は黄金カード。いずれにしろ予定通りのスケジュールで進むのであれば、9月下旬の「RIZIN.24」には、皇治が初登場という運びになりそうだ。