異例のサプライズ”舌戦”…那須川天心が「ボコボコにしてやる」と宣言した前K-1戦士の皇治戦はいつ実現するのか?
総合格闘技イベントのRIZIN.22が9日、横浜のぴあアリーナMMで行われ、停止していた大型格闘イベントが再開、那須川天心(21、Cygames/TARGET)は拳を痛め参戦しなかったが、Kー1からの電撃移籍を決めた皇治(31)との“舌戦”で大会を盛り上げた。榊原信行CEOは「決着をつける場を作りたい」と2人の対戦実現を約束。ダイレクトの対戦になるか、前哨戦を挟むかは、皇治の意向次第だが、いずれにしろ、9月下旬に予定されている「RIZIN.24」で皇治はRIZINデビューを飾りそうだ。
「やってもいいけど相手になるのかな?」
台本無しのサプライズだった。 K-1からの電撃移籍を決めた皇治がRIZINファンへの挨拶のため花道から登場。 「RIZIN最高ですね。男の挑戦は賛否両論あっていいと思う。天心君を心からリスペクトしています。不可能を可能にして世の中を元気にしたい」 そう挨拶すると、突然、リングサイドでゲスト解説をしていた那須川天心を呼び出した。 「天心君、どこかな。上がっておいでよ。走っておいでよ」 天心にカメラが向けられたが、「オレ?」と戸惑いながら笑いを浮かべた。 皇治の挑発が始まる。 「はよ(早く)おいでよ。はよ(早く)おいで」 そうリングに上がることをせかすと「団体とか関係ないと思っています。オレは、こんな世の中を盛り上げたい」と、コメントを続けた。 天心が渋々リングに登場すると「神童が上がってきたよ」と茶化した。 リング上で2人が対峙した。 すると皇治は、「ボロボロのオレが泣かしてやろうと思っているんで。これで」と、用意していたボクシングの無敗の5階級制覇王者、フロイド・メイウェザー・ジュニアの顔写真が張られたお面を天心に手渡した。一昨年の大晦日に行われたボクシングルールによるエキシビションマッチで天心がKOされたことを皮肉ったのである。 「今年やろか」 皇治は続けてストレートに年内対戦要求をしたが、場内からは「天心、殺したれ」の物騒なヤジが飛んだ。その声に思わず苦笑いの天心は「僕と試合をしたいってことですか?」と、まともに受け取らず、皇治の“先制パンチ“をスウェーでかわした。 皇治が焦ったかのように「決まり。もう決まり」と勝手に試合を成立させると、天心が強烈な一撃を返した。 「別にいいんですけど。相手になるのかなっていうのが…」 そう言って余裕のスマイルである。 「皆さんが盛り上がっているのでやってもいいかなと思います。皆さんが試合を見たいか、こういった会見を見たいか、わからないですが、しっかりと挑戦があった以上、何も言わせないようにしてやろうかなと思っています」 対戦要求を承諾した。