定宿にしたいハワイ新顔ホテル3選 ワイキキ唯一極楽の湯・大人限定のくつろぎ
連載《とっておきの旅》
米国ハワイ州の州都ホノルル、なかでもワイキキは定番の旅先だったが新型コロナウイルス禍や円安でご無沙汰という人も多いのでは。2024年、ワイキキでは久々の新築ホテルが開業し、宿泊客を18歳以上に限定したくつろぎの宿もできた。ユニークな魅力を放つ話題の新顔ホテルをご紹介しよう。 暮らすように泊まるハワイ・ワイキキの3ホテル。自慢の眺望、部屋、大浴場を写真でチェック
■ワイキキで十数年ぶり新築、アラモアナSC至近 「ルネッサンス・ホノルル・ホテル&スパ」
新規用地が少ないことや建築費の高騰で、新しいホテルといえばリノベーションのことを指すともいわれるワイキキ。しかし、アラモアナの再開発プロジェクト地区で、十数年ぶりに完全に新築という299室のホテルが2024年5月に誕生した。カピオラニ・ブルバードに面しアラモアナショッピングセンター(SC)から徒歩約5分、アラモアナビーチパークも徒歩圏内にあるマリオットの「ルネッサンス・ホノルル・ホテル&スパ(Renaissance Honolulu Hotel & Spa)」だ。 ショッピングの定番でもあるアラモアナ地区は、新築コンドミニアムや商業ビルの建設が予定されている将来性のあるエリアだ。「ルネッサンス・ホノルル・ホテル&スパ」はそんな新築ツインビルのイーストタワーに入る。1階にはロビーとフロント、コンシェルジュデスク、メインダイニングとカフェが、8階にはプールやフィットネスセンター、スパなどがあり、客室は15階以上にある。 なかでも30階から39階はホテルレジデンス(各室オーナーがいるホテル客室)で、フルキッチンや洗濯乾燥機など居住にも適する設備がそろっている。真新しい客室の窓は、天井までがガラス。ワイキキの街を一望し、高層からは予約制の登山で人気の火山、ダイヤモンドヘッドまでを見渡せ、ぜいたくな眺望だ。 マクドナルドのハンバーガーセットが10ドル前後に高騰しているご時世。時には地元の食材を購入して腕を振るってみるのも一興かもしれない。街中の立地だけにアラモアナSC内のスーパー「フードランド」では容易に食材を購入できるほか、事前に食材の購入をオーダーして客室に準備しておくプリストックサービスもある。トイレには温水洗浄便座が採用され、バスタブもゆとりがあるのが日本人にはうれしい。 ロビーは明るくモダンな雰囲気。一方、少し照明を落としたフロントには写真家の杉本博司氏による水平線をとらえたシリーズ「海景」が並び、プライベート感のある客室へのアプローチとなっている。アラモアナビーチパークの緑の向こうに青い海を望み、風が吹きわたって心地よい。客室オーナーやゲストに日本人が多いことから、日本語が話せるスタッフが多い。 ホテルのデザインモチーフはハワイの豊かな自然を表現する「サンゴ礁」。エレベーターホールの壁やメインダイニングのロゴなども使われている。天井までガラス窓の明るい客室の壁にも、ハワイ文化を継承するファッションデザイナー、シグ・ゼーン氏によるサンゴのモチーフが描かれている。 また、ハワイ語で「サンゴ礁が広がれば、命も広がる」を意味する「Ho'oulu ke ko’a(ホオ・オウル・ケ・コア)」という言葉が壁を飾り、遊び心のあるポップなデザインの中にハワイの自然や文化へのリスペクトをさりげなく取り込んでいる。 定員5人で58平方メートルのオーシャンビュー、1ベッドルーム・スイートは、650ドル~(税・リゾートフィー別)。