「50代はやせにくくなる」入り口。閉経後にそなえて意識して食べたい栄養素
閉経後にそなえてカルシウム、ビタミンD、マグネシウムを意識
――とくに大人女性が不足しがちな栄養素や食べ物があれば教えてください。 道江:大人の女性には、たんぱく質のほかに、閉経後にそなえて骨の健康に関わるカルシウム、ビタミンD、マグネシウムを意識してほしいところです。 また、女性に限らず日本人に不足しがちな栄養素は、食物繊維・ビタミンA・ビタミンB群なので、こちらも意識していただきたいです。
つい食べすぎてしまうもの1位は「甘いお菓子」
――道江さんの著書『あすけん公式 50代からの食べやせ術』では、『あすけん』ユーザーの方を対象にしたアンケートを実施しています。「つい食べすぎてしまうものは?」という質問では、「ケーキなどの甘いお菓子」という答えが1位でした。このような習慣を変えるにはなにが効果的でしょうか? 道江:ダイエット中に甘いお菓子を「まったく食べない」というのはなかなか難しいことだと思います。疲れたときやストレスが溜まったときに甘いものを欲するのは自然なことです。 適度に甘いものをとり入れながら、食生活を改善することが大切だと思います。甘いものをとり入れる際のコツは、適量(1日200kcal程度)を意識すること。また、BMAL1(ビーマルワン)という、脂肪をため込む働きをするたんぱく質の活動が弱まる15時前後に食べることです。 量を食べたいときは、寒天ゼリーやこんにゃくゼリー、ふかした芋や干し芋、甘栗、高カカオチョコレート、ココアなどがおすすめです。甘さも感じられる上に、不足しがちな食物繊維などの栄養素がとれます。無理のない範囲で、ヘルシーな食べ物に置き換えてみましょう。
果物も上手に取り入れればダイエットに役立つ
――書籍では「油=太ると思われがちだけど、良質な油はむしろ積極的にとったほうがいい」など、ダイエットにありがちな誤解を解説されています。このように、ダイエットの敵のようなイメージだけど、じつはそうじゃない! という食べ物や食習慣があれば教えてください。 道江:たとえば、果物も「太りやすい」と思われがちですが、上手に取り入れればダイエットにも役立ち、かつビタミンCや食物繊維などの栄養もとることができる食べ物です。 果物に含まれるビタミンやポリフェノール、カロテノイドには抗酸化作用があるほか、水溶性食物繊維や、摂りすぎたナトリウム(食塩)を排出する、カリウムなどの栄養素も補給できます。朝食に取り入れたり、間食を果物に変えたりするのもおすすめです。