【大井・ジェムストーン賞】重賞昇格第1回の覇者は船橋のプリムスパールスが逃げ切って重賞初制覇
大井競馬場で5日、今年から重賞に昇格した第1回ジェムストーン賞(SⅢ、2歳・ダート1200メートル)が行われた。今年から重賞へと生まれ変わった一戦を制したのは5番人気のプリムスパールス(牡・米谷康=船橋)。好スタートから行き脚がついてハナを取り切ると、そのままリズム良く運んで直線も脚いろは衰えることなく、悠々と押し切った。重賞初制覇。勝ちタイムは1分14秒0(良)。4馬身差の2着は9番人気のフレンドローマで、さらにクビ差の3着が1番人気のミラクルメイキング。1、2着馬は来年1月8日に行われるSⅢニューイヤーカップ(浦和1500メートル)への優先出走権を獲得した。 デビューから全4戦でコンビを組み続ける沢田龍は「ホッとしている気持ちが一番です。正直、前回の大井の重賞のとき(ゴールドジュニア12着)が状態的には一番良くなかったのですが、そこから地元を使い、ここに向けて照準を合わせて状態を上げてきていました。すごいセンスがあるのは能力試験の前から分かっていましたので、1つ目を取れてホッとしています」と胸をなで下ろした。レースについては「昨日までは前に行く馬が残る印象だったのですが、今日になって内側が重そうだなという印象があったので、出すだけ出して逃げて、自分の走りたいところを走って最後まで持ってこれたらなと思って乗っていました」と作戦を披露。逃げて自分のリズムで運んだ鞍上の判断が功を奏した。 「まだ馬自体に幼い部分がたくさんあって、『頑張れ頑張れ』と思って最後まで追っていました。折り合いにまだ課題があって、距離的には1200メートルがベストかなという印象です」。次走は未定で、今後は成長を促すために放牧に出される可能性もあるが、来年の南関東3歳スプリント路線はプリムスパールスが中心となっていきそうだ。
東スポ競馬編集部