どんなテンションでやっていいかわからなくて――渡部建、東野幸治と振り返るこの2年
東野:いや、違う違う。ガーシースタイルよ(笑)。全部自分でアテンドしてんねん。 渡部:僕はスタッフとお店の人がもめているパターンをさんざん見てきているので、ああ、これはもう全部自分でやったほうがいいんだな、っていうのに気づいたんですよ。ロケは問題なく終わっても、オンエアを見て怒る方もいらっしゃるんですよ。 東野:え、じゃあ、自分がロケに行ってない番組のオンエアも見るの? 渡部:見ますよ。お店の人としては、自分が熱を込めて作ったものが編集でばっさりカットされていたりすると、やっぱり気分は良くはないし。だからそこをフォローしないといけないんです。 東野:すごいな。もう芸能人としての復帰はあきらめて、アテンドをやったらええんちゃうの? 渡部:違う違う(笑)。
「お前、ほんまにタダでは転ばんな」
芸能界随一のグルメ王として知られていた渡部は、飲食店のスタッフには常に気を使い、関係を深めてきた。そんなつながりの輪は騒動後も途切れることはなかった。謹慎期間中にも依頼があれば芸能活動以外の裏方の仕事を行うこともあった。 東野:今はそういうグルメ関係の裏方の仕事もしてるの? 渡部:それもあるんですけど、もうちょっと違うイベントプロデュースみたいなこととか、ちょっとした町おこしのプロジェクトに入れてもらったりとか。そんな中で、とある企業から講演してくださいって言われたんです。コミュニケーションについて話してほしい、と。今はコミュニケーションのことで悩んでる人が多いらしいんですね。 それを聞いて、僕は書店に行って70~80冊ぐらい、雑談力とか質問力とかプレゼン力とか、そういう関係の本にバーッと目を通したんです。そこにはいろいろ書かれているんですけど、小難しいなあと思ったんです。これってもっと簡単なことでできるのにな、と。それを落とし込んでいったら、バラエティー番組の中に全部答えはあったんです。 東野:ちょっと待って。何かお前の話に引き込まれてるわ(笑)。絶対嫌や。