「地域創生」「野球普及」「生徒教育」 千葉日大一高が元ロッテ・青松慶侑氏と「野球で遊ぼう!」を実施
テーマは「盛り上げること」
この日のイベントはグラウンドを4つの種目(守備、投球、並びっこベースボール、打撃)に分けて、年齢で区分けをして約2時間で回した。守備は青松氏が丁寧に指導し、投球はネットに向かって投げ、野球部員が球速を計測。打撃はティー台にボールを乗せて、約20メートル先の小学校工事中の柵である「ホームランラグーン」を目指してフルスイング。並びっこベースボールはティーボールの簡易版で、守備側が捕球した人に集まるのと、打者走者が打席周辺のコーンを回ってくる(約20メートル)までのスピードを競う。「せ~の! アウト!!」「せ~の! セーフ!!」と遊びの延長で楽しむことができ、グラウンドは子どもたちの歓声が響き渡った。
青松氏はプロの現役引退後、野球とは別の業界で活躍しているが、スポーツ振興への思いは強いものがある。 「野球に限らず、スポーツが楽しい、やってみよう、もっとうまくなりたい、という感覚は子どもたちが成長する上で大切なことだと思っています。私自身、千葉ロッテマリーンズで12年お世話になりましたので、千葉に恩返ししたい思いもありました。野球に育ててもらいましたので、次世代にも、野球を通して学んでほしい。今日、最後に『楽しかった?』と聞いたら、子どもたちから『はい!』という元気な返事を聞くことができ、私としましても、昨年に続いて、このイベントへの参加意義、携わる喜びを強く感じました。子どもたちがスポーツを楽しむきっかけづくりを、これからもしていきたいと思います」
主将・秦幸平(2年)は言う。左胸には子どもたちとの距離を縮めるため「こうへい」と、名前が書かれたシールを貼っていた。 「子どもたちを教える中で、野球を楽しむことの原点を改めて認識しました。想定以上のプレーが飛び出したり、一生懸命取り組んでいる姿に、私たちも刺激をもらいました。野球には、思いやりが必要です。このイベントを通じてチームとして考えて動くこと、チームプレーの大切さを学ぶことができています」