延期のNBA日本人対決が4月5日に実現?!2人を教えたコーチが語る「八村塁と渡邊雄太が存在感を示せているワケ」
一方、二人が同じチームでプレーする時は、「互いが正しい場所にいるかを確認し合い、サポートし合い、励まし合っていた」とシンプリス氏は言う。「僕達で(日本の)バスケを盛り上げていこう、良くしていこうという感じでやっているので」と八村。練習の場でも二人でプレーする時は、ともに日本を背負っているという認識があったようだ。 ただ、シンプリス氏はこのように見ている。 「彼らは日本人というだけではなく、アメリカでプレーしている選手の中でも特別なバスケットボール能力を持っている。ここでプレーする有能な選手の中にぴったりはまっている。海外から来た選手はアメリカの選手ほど運動能力がないとか、タフではないと言われる。でも二人にはそれらが備わっている。それに彼らはいろんなことが出来る」。 二人が日本人であることは当然わかっている。しかし、こちらから「日本人としての二人は…」と問いかけるまで、そのことは全く意識していないようだった。名選手を指導してきたコーチにとって八村と渡邊は、日本人云々と言うよりも、トップレベルでしのぎを削るNBA選手以外の何者でもないのである。 (文責・山脇明子/米国在住スポーツライター)