ランボルギーニ・ウルスとは? 詳しく解説!
新たなドライブモードセレクターを搭載
ウルスSには4WDシステムやアダプティブエアサスペンション、ブレーキなどの装備を管理する「ANIMAセレクター」が装備されました。 このセレクターはドライバーが求めるドライブシーンにあわせてドライビングセットアップを選択し、それぞれのモードにあったドライビングダイナミクスを実現する制御システムです。 オンロード用に「STRADA」「SPORT」「CORSA」と3つのモードを用意。 その他、滑りやすい路面を安定して走行できる「NEVE」、オフロード走行時に快適性と俊敏性を可能とする「TERRA」、砂漠などの砂地を走行することに適した「SABBIA」とオフロード向けの3つのモードを用意。さらにステアリングやサスペンションなどをドライバー好みに再設定できる「EGO」と計7つのモードを備えました。
ウルスの祖先? ランボルギーニLMとは
先程、お伝えしたようにランボルギーニ初のSUVはウルスですが、軍用車両メーカーからの依頼を受けオフローダーを開発したことがありました。 そのオフローダーとはランボルギーニLMシリーズ。その起源は、1977年のジュネーヴショーに出展された「チータ」で、鋼管スペースフレーム+FRPボディを備え5.9リッターV8エンジンをミッドシップに搭載していました。ただ、軍に正式採用されなかったことで軍用車両ではなく市販オフローダーとして開発を行うことになります。 その後チータは「LM001」、「LMA」と進化を果たし、1982年には4.8リッターV12エンジンをフロントに搭載した試作モデルを発表。このモデルをベースに5.2リッターV12エンジンに変更するなどの改良を施した市販モデルが、1986年に発表されたLM002でした。 ランボルギーニLM002は1992年まで生産。約300台の販売台数を記録しています。
まとめ
いまやランボルギーニの屋台骨を支えるウルス。同社が開発するSUVは只者ではないことがその中身を見るとよくわかります。 走行シーンや路面状況、オンオフロード問わずに高いパフォーマンスを発揮するウルスはまさにスーパーSUV。ランボルギーニが手がけたウルスは数あるSUVにおいて唯一無二の存在といえるでしょう。
手束 毅