日本が誇るお茶の新世界!2人のデザイナーが立ち上げた『煎茶堂東京』が国内外で支持される理由
古川さん:そして三煎目は玄米をのせて、玄米茶にすることもできます。玄米は熊本県益城の「にこまる」というお米をローストしたものです。 ――玄米を後のせすると香ばしさが加わって、三煎目もとてもおいしい! 古川さん:こうすれば、自分が好きなお茶でオリジナルの玄米茶も作れるんです。低温で甘みと旨味を、温度を上げて少し苦みを、玄米を加えて味の変化を……と、同じ4gで3回楽しめる。これが日本茶の魅力ですよね。
知るほどに深まる日本茶の世界を楽しんで
――こちらのお店にはどういった方がいらっしゃいますか? 古川さん:お茶がお好きな方はもちろん、銀座という場所柄もあり、海外からのお客さまもとても多いです。日本茶に詳しい海外の方もいらっしゃって、日本茶が世界に広がっていることを実感します。あと、ラーメンを食べた帰りに立ち寄ってみた、という方も (笑)。こちらでお客さま同士の会話が弾んで、そのままランチへ行かれたこともありましたね。 ――これからお茶を淹れて飲んでみたいという方に、楽しみ方のアドバイスをお願いします。 古川さん:日常の中で気軽に楽しんでいただけると嬉しいです。「お茶ってこんなに種類があって、温度で味が変わるんだ」「こんなお菓子や料理にも合うんだ」という新しい発見をしていただければ。自分好みのお茶を見つけるのもいいですね。いつでもどこでもお茶とともに過ごせる感覚が、日本茶の世界を広げてくれると思います。
●DATA 煎茶堂東京
取材・文◎松永加奈