【まとめ】ヤバくて怖いサイコパス映画12本
バッグを拾っただけなのに……『グレタ GRETA』
NYのレストランで働く若い女性フランシスは母との死別の悲しみを引きずっていた。そんなある日、地下鉄で忘れ物のバッグを届けようとした彼女は、持ち主の初老女性グレタと知り合う。彼女に母の面影を重ね、親しみを覚えるフランシス。 ところが、グレタは次第に支配欲をむき出しにして、彼女を付け回すようになる。恐怖を感じたフランシスは拒絶して逃げようとするが、すでにグレタの罠は張り巡らされていた……。 『クライング・ゲーム』『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のニール・ジョーダン監督が仕かけるサイコスリラー。疑似親子愛を利用する悪女グレタは、はっきり言ってストーカーなのだが、タチが悪いのは若い女性を自分の理想の“娘”にするために監禁・調教していること。 隠し部屋に閉じ込められたら最後、絶望が待つのみ……なのだ。恐怖に直面するフランシスを演じたクロエ・グレース・モレッツの熱演はもちろん、グレタにふんする大女優イザベル・ユペールの怪演も怖い!
普段は紳士、スイッチが入るとサイコパス!『羊たちの沈黙』
アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞の主要部門を総なめにした傑作。女性を誘拐し、皮を剥いで殺害する連続殺人事件が発生し、FBIの訓練生クラリス(ジョディ・フォスター)が捜査に加わることに。彼女の役目は、収監中の天才精神科医レクター博士(アンソニー・ホプキンス)と協力し、心理的な面から事件の犯人像に迫ることだった……。 【ここからネタバレ】 傑作ゆえにもはや周知の事実ではあるが、レクター博士は自らの患者たちを惨殺し、その人肉を食べた究極のサイコパス! 普段は紳士的で、聡明で、クラリスにも敬意を払っているが、カニバリストのスイッチが入るとやはり強烈さが浮き彫りになってくる。その一方、賢さゆえの人間的魅力にもあふれているため、映画の公開後にサイコパスのイメージが向上したとかしないとか!?
強烈なクライマックスに衝撃!『ネオン・デーモン』
『ドライヴ』などの鬼才ニコラス・ウィンディング・レフンが、華やかなファッション業界に蠢く欲望と狂気を独特の映像スタイルで描写。トップモデルを夢見て田舎からLAにやって来たジェシー(エル・ファニング)は、有名カメラマンらの目に留まって順調なキャリアを邁進。勢いづく彼女をライバルたちが引きずりおろそうとするが……。 【ここからネタバレ】 モデルとしてサバイブしていく中で野心を燃えたぎらせていくジェシーもサイコ味漂うヒロインだが、真のサイコパスは彼女への嫉妬を募らせるモデル仲間。ジェシーの若さと美しさを自分のものにしたい彼女たちは、ジェシーを死に追いやった挙句、その死体を食べてしまう。そんな彼女たちをサイコパスと呼ぶか、美の追求者と呼ぶかは観る者次第!