【まとめ】ヤバくて怖いサイコパス映画12本
爽やかそうな人には気をつけろ!?『ファニーゲームUSA』
オーストリアの異才ミヒャエル・ハネケが出世作『ファニーゲーム』を英語でリメイクした衝撃作。湖畔で休暇を楽しんでいた一家の別荘に、卵を分けて欲しいと訪ねてきた礼儀正しい青年。それは一家の悪夢の始まりだった。 青年ふたりは別荘に入り込んできて占拠。ゲームと称した拘束と暴力。夫は脚をゴルフクラブで砕かれて身動きができない。子供の、そしてみずからの命の危険を察した妻は必死の抵抗を試みるのだが……。 白いポロシャツをまとった青年ふたりが、爽やかそうに見えるのは、あくまで見かけだけの話。その正体は、いっさいの罪悪感を、また慈悲を抱くこともなく他人を痛めつけるサディストたち。 ゲームのように暴力を楽しみ、極限まで痛めつけて、つまらなくなったら殺してしまう。主人公一家だけでなく、近隣で脈々と被害者たちが続出していることにもゾッとさせられる。一見すると愛想はよいが、悪意の塊のような人間が隣にいるかも!?……そう思わせる怪作。
マウンティングしてくる奴に注意を!『アメリカン・サイコ』
主人公パトリックは裕福な家庭に生まれ育ち、エリート街道を歩んで投資会社の副社長に上りつめた27歳の青年。ナルシスティックなまでに肉体をケアし、完璧でないことは許せないタチだ。 そんな彼の前に、より完璧に近い青年が現われたことから運命の歯車が狂いだす。嫉妬に駆られ、イラ立ちに突き動かされて、道で偶然出会ったホームレスを撲殺する。以来、殺人衝動は止まることを知らず、彼の周囲には次々と死体が転がっていく。 全米でベストセラーとなった小説を、演技派クリスチャン・ベールの主演で映像化。主人公パトリックのアイデンティティは、自分が誰よりも優れていると思うことにあり、ステイタスを追求し続け、他人を見下しては悦に入っている。 それだけなら、ただのイヤなヤツだが、優生思想も手伝って殺人の欲求が加速。他人の命を奪ってでも、優位に立っていたい。ある意味、究極のマウンティングといえるサイコパス。周囲には絶対いてほしくないタイプだ。