【まとめ】ヤバくて怖いサイコパス映画12本
亡き愛妻の顔を移植する!『私が、生きる肌』
人間の狂気が恐ろしいサイコパス映画をセレクト。これなら幽霊の方がまだ怖くない!? なお、記事後半はネタバレ付きなので、ご注意を! 主人公は妻に先立たれ、娘をも自殺で亡くしてしまった天才整形外科医。孤独の中で狂気に憑かれ、人工皮膚の開発に熱中する彼は、ひとりの”女性”を地 下の研究室に監禁して、禁断の実験を続けていた。予期せぬトラブルを経て、ロベルはついに彼女の皮膚を完成させる。その姿は、亡き妻にそっくりだった。しかし、彼女の心まではロベルのものにはならず、やがて悲劇が起こる……。 『ペイン・アンド・グローリー』で賞レースを賑わせたのも記憶に新しいスペインの鬼才ペドロ・アルモドバルによるサスペンス。『マタドール<闘牛士> 炎のレクイエム』『アタメ』など彼の作品には狂気的な愛情を題材にした作品は少なくないが、なかでも本作はとりわけ鮮烈。 人体実験を行なう医師の執念はもちろん、監禁されている女性のゴムマスクとタイツ姿やうつろな存在感も強い印象を残す。ロベルを演じるアルモドバル作品の常連俳優で、初期の彼の作品でも何度かサイコなキャラを演じてきたアントニオ・バンデラスの怪演に注目。
スクープ映像を過激演出!『ナイトクローラー』
ロサンゼルスで貧しい生活から抜け出そうともがく青年ルイスは、スクープ映像を売る報道カメラマンの仕事に目をつける。誰よりも早く事件現場に駆けつけて、衝撃的な映像を収めることがすべて。 ルイスは警察無線を傍受してスクープを射止め、スキャンダラスな映像が欲しいTV局に売りつけてはビジネスを拡大。やがて強盗殺人事件の現場に駆け付けたルイスは、このスクープをより大きなものにしようと、常軌を逸した行動に出る……。 フリーの報道カメラマンの暴走を、『ブロークバック・マウンテン』のジェイク・ギレンホールが鮮烈に体現した問題作。主人公ルイスは金になるニュース映像のためなら何でもする。映像の衝撃度を増すために”演出”を施したり、商売敵に罠を仕掛けて事故らせたり。 雇い人の事故死も、彼にとってはニュース映像でしかない。そして、視聴率にこだわるニュース番組のプロデューサーは喜んでそれを買い取る。主人公はもちろん、メディア全体がもはやサイコパスなのかもしれない!?