ダウンロード数は人口の約14%だけど効果は? 接触確認アプリ「COCOA」
新型コロナウイルス感染者との接触を通知するアプリ「COCOA(ココア)」。ダウンロード数は、10月9日現在で約1821万件 です。これは、日本の人口の約14%に相当する数字です。当初、効果を出すには人口の6割近くが利用する必要がある、とされていました。現状について、アプリを開発した政府はどう見ているのでしょうか。また、専門家はどう分析しているのでしょうか。取材しました。
COCOAは、自分が約1メートル以内の距離で15分以上接触した人が新型コロナウイルスに感染したことが確認された場合、その旨を通知するスマートフォン用アプリです。 通知の際には症状に応じた受診先も案内してくれるため、感染拡大の防止につながると期待されています。 一方、通知が来るのは、感染者側もCOCOAをダウンロードし、感染したことを報告した場合に限られます。さらに、近接通信機能のBluetooth(ブルートゥース)をオンにしていないと検出機能が働かないので効果がありません。 アプリをダウンロードすることも、ブルートゥース機能をオンにすることも、感染報告をすることもいずれも任意、つまり利用者の意志に任されています。
急速1500万DL達成 「LINE」「モンスト」を圧倒
政府は6月19日にCOCOAアプリの提供を開始しました。約2か月が過ぎた8月26日の時点で、ダウンロード件数は1500万件を超えました。 これはアプリのダウンロードのペースとしてどの位速いのでしょうか。 例えば、2011年6月にサービス開始したアプリ「LINE」は国内外でのダウンロード件数が1500万件に到達するのに約7か月、ゲームアプリの「モンスターストライク」は約1年を要しています。 2016年7月にリリース後、1か月の間に世界中で1億3000件以上ダウンロードされたという「ポケモンGO」にはかなわないものの、COCOAは少なくとも他の人気アプリに劣らぬペースで普及しつつあるように見えます。