外遊びが減少。多世代が「遊び」でつながる地域のコミュニティ拠点としての「冒険遊び場」が必要な理由とは?
外で遊ぶ子どもと保護者に、優しい眼差しを向けてほしい
――子どもが安心して外遊びに夢中になれる社会をつくるために、必要なことはなんでしょうか? 中川:「子どもは社会の宝」という認識が、当たり前になることだと思います。 近所の子どもと大人が顔見知りで、大人がわが子以外の子どもたちの成長を気にかけて、喜べる。家の前でのんびり日向ぼっこをしていたら、学校帰りの子どもたちが声をかけてくれる、たわいもない話ができる。 子どもが外で遊ぶ声が響く「まち」は、子どもにはもちろん、どの世代の人も安心で温かな、人とのつながりがある「まち」になるのではないでしょうか? また、冒険遊び場は誰でもつくれます! 私は20年前、ママ友3人で立ち上げました。3人いれば、できちゃいますよ(笑)!
編集後記
先日、昔よく遊んでいた公園に足を運んでみると、思い出の詰まった遊具は撤去され、ボール遊びも大きい声を出すことも禁止されていました。とても悲しくなるとともに、今の子どもは外でどのように遊んでいるだろうと疑問を抱きました。 「外で遊ぶのは危険」という点ばかりが注目され、そこで得られるものから目が背けられがちな今だからこそ、中川さんたちの活動は今後の子どもの未来につながるものなのだと感じました。いつかまた思い出の公園が、子どもたちの笑い声であふれることを願うばかりです。
日本財団ジャーナル編集部