科学でひも解く「人生が好転する」意識の持ち方
量子力学は、現代物理学の根幹を成す「目に見えない世界を研究する学問」です。量子力学コーチの高橋宏和氏は、量子力学と運命をひらくことは密接に関係していると語ります。著書『【量子力学的】運命をひらく7つの習慣』では、私たちがこの世界で認識できているものはわずか5%しかないと解説します。人生がより良くなる、意識のあり方とは?同書の中から一節をご紹介します。 【図】私たちが認識できるものの割合 ※本稿は、高橋宏和著『【量子力学的】運命をひらく7つの習慣』より内容を一部抜粋・編集したものです。
私たちが認識できるものはたった5%しかない
量子力学的に私たちの人生を再定義し、運命をひらいていくためにまず知っておいてもらいたいのは、「私たちが認識できているものはたった5%に過ぎない」ということです。 宇宙は、目に見える物質が5%で、残りの95%は観測できない暗黒物質(ダークマター、27%)や暗黒エネルギー(ダークエネルギー、68%)で構成されています。「ダーク」というのは観測できないからであって、存在していないからではありません。 私たち人間にとって光に反射するものは目に見えますが、反射しないものは光学的に観察できないのです。ただ、ダークマターもダークエネルギーもその存在自体はわかっています。 その根拠はニュートンの万有引力の法則にあります。万有引力の法則は、「すべての物質は質量がある限りお互いに見えない引力で引っ張り合う」というものです。つまり、あなたもあなたの目の前にあるものも、質量を持っているため互いに引力で引っ張り合っているわけです。 この前提をもとに、1970年代後半に渦巻き銀河の回転速度分布が観測されたことへと話は発展します。銀河内の明るい星や星間ガスとは別に、光学的には観測できないが重力を感じる物質の存在が立証され ました。 要するに、宇宙空間には光学的には観測できない銀河系の回転運動に引力の影響を与えている物質が存在していることが、計算上わかったのです。それが「ダークマター(暗黒物質)」です。そしてダークエネルギーとは、宇宙の膨張を加速させる元となる未知のエネルギーのことです。