有馬記念でラストラン! 武豊と松島オーナーが語るドウデュース「勝って死なないでくださいね(笑い)」
「ああ最後かあ」と思うやろうね
――ドウデュースに乗るのはもうレースの日だけ 武豊 競馬の当日は、ああ最後かあ、と思うやろうね。 松島 けど、すごい馬やね。怪我して乗っていないときは走らんと、出てきたら走る。 武豊(昨年の有馬記念は)普通乗れる状況じゃなかったですからね。 松島 こっちは無事でホッとした。勝つとか負けるより、ホッとした。 武豊 いつも話題をつくる馬。あの馬が勝つと盛り上がるよね。今までGⅠ勝ってきてるけど、ドウデュースで勝った時は、わーっていう盛り上がりを感じますね。 ――海外でも人気でした 武豊 アメリカでもめっちゃ声掛けられた。 松島 ひとつだけ、海外で結果が出ていないのがちょっと腹立つな。 武豊 それは子どもたちで。 ――思い出深い1戦は 松島 そりゃあもう、有馬記念やろ。ダービーは別格だったけど、有馬記念は感動というか、武さんの怪我もあったから。あの時はびっくりしたもん。こんなことが起こんねやと思った。 武豊 ドラマチックと言ったら変だけど。クリスマスイブの日にね。 松島 あれから1年か。 武豊 そう考えると、今年は本当に状態いいよ。昨年より全然いい。俺がね(笑い) ――あの有馬記念は、ジョッキー生活を振り返っても大きな1勝に 武豊 大きいやろうね。いい勝負だったし、ダービーもうれしかったなあ。勝てるという手応えがあって挑んで勝ったから。 ――2着はイクイノックス、出走馬18頭のうち17頭が重賞ウィナー 武豊 すごいレベルだよね。本当に最強世代。 松島 海外行って帰ってきて負けて、有馬で復活して…。しかし、本当にすごいね。ドラマが。 武豊 グラフにしたら(アップダウンが)すごい。でも長く活躍して。 松島 やっぱり武ちゃんとの相性やろうね。そりゃ(地方・海外含めて)5000勝してる。すごいんやで、ほんまに。ありがたいことやわ。武さんで勝つというのは夢やから。 武豊 あと1週間ですね。 松島 まだまだ続くで。違う馬でな。じゃないと抜け殻になってしまうから(笑い)。(インタビュー・三嶋まりえ)
三嶋 まりえ