芝公園→羽田空港は料金3倍、アクアラインは4倍…ETC使わない人の「損失」計算してみた
● 「レンタカーしか使わない」という人も ETCカードを持つメリットはある このように、ETCと非ETCでは、高速道路の通行料金に大きな差があります。高速道路の料金を節約したいなら、絶対にやってはいけないのは「ETCを使わず、現金・クレジットカードで支払うこと」です。 ただ、前述のように、ETCの利用には車載器のほか、ETCカードが必要です。ETCカードは原則としてクレジットカード(親カード)に付帯して発行される専用のカードであることから、ETCの利用にはまずいずれかのクレジットカードの申し込みが必要となります。そのため、過去の支払い遅れなどの理由でクレジットカードの会員になれない人は、ETCカードの発行が困難です。 こうした人がETCを利用できるよう、NEXCO各社など高速道路6会社は「ETCパーソナルカード(ETCパソカ)」を共同発行しています。 ETCパソカはクレジットカード会社の与信審査が行われない代わりに、利用金額に対する債務を保証するための「デポジット(保証金)」の預け入れが必要となり、また年会費(1257円、2024年5月現在)もかかります。 ただこれまで述べてきたように、ETCでの通行は、非ETCに比べ、金額面で大きなメリットがあります。高速道路を非ETCで利用している人、また「クルマを持っていないが、旅行などでレンタカーを借りる、カーシェアリングを使う機会がある」という人は、ETCカードの発行を検討してみる価値はあります。なお、ETCパソカについては、後日別記事で詳しく紹介する予定です。
植村祐介