芝公園→羽田空港は料金3倍、アクアラインは4倍…ETC使わない人の「損失」計算してみた
● ETCがないと通れない 高速道路の出入口が増えている では、高速道路をETCで走行する場合と、非ETCで走行する場合では、どのような違いがあるのでしょうか。 まずは当然ながら、非ETCでは料金所のノンストップでの通過ができなくなり、基本的に入口料金所で通行券を受け取り、出口料金所で通行券を示した上での料金支払いが必要になります。 最近は料金所の無人化が進んだことで、出口料金所での料金の支払いは「精算機に通行券を挿入する→表示された通行料金を確認する→現金を投入しお釣りを受け取る、もしくはクレジットカードを挿入する」といった作業が必要になりました。係員に通行券+現金(またはクレジットカード)を渡せばよかった有人の料金所に比べてやや手間がかかる印象です。 またETCでの利用に限った入口(ETC専用入口)への転換や、ETC限定のインターチェンジ(スマートIC)の設置などにより、非ETCで高速道路を利用するには対応する入口まで遠回りを強いられるケースもあります。
● 「休日割引」「深夜割引」などは ETCがないと受けられない これだけであれば、単に「面倒だ」「時間がかかる」というだけの違いです。しかしETCと非ETCでは、さらに大きな違いがあります。それはETCと非ETCでの“料金格差”です。じつはETCと非ETCの通行料金を比べると、ETCの方が安くなるケースが多々あるのです。 まずNEXCO管轄の高速道路では、ETCに限った割引が数多く用意されています。その代表格が、休日に地方部の高速道路料金が3割引になる「休日割引」、午前0~午前4時に高速道路を通行するクルマの通行料金が3割引になる「深夜割引」です。 また事前申し込み制で高速道路が“乗り放題”となる「ETC周遊プラン」も、NEXCO各社から発売されています。こちらはうまく利用すれば、非ETCでの通行料金に比べ半額以下とすることも不可能ではありません。