府立高教師の長時間労働訴訟「原告に謝罪したい」大阪・吉村知事会見6月29日(全文5完)
部活動の地域移行に賛成か
共同通信:1点だけ、すいません。部活動の在り方について問題意識を持っていらっしゃるということで、先日でしたか、スポーツ庁のほうで地域移行というものを、まずは土日からとか進めていくというような提言をされましたけども、それに関しては、じゃあ基本的には賛成されるという立場でいいんでしょうか。また、ただ、そのときには予算面とかをどうするか、ボランティアで無償でやってくれる人っていうのはそこまで確保できないのではないかというようなご指摘もあったと思うんですけれども、何かここ、大阪として移行を進める上でこういうやり方があるのではというようなお考えがあればお願いします。 吉村:基本的な考え方には賛成です。あの提言は確か土日がまず出発点ということだったと思う。土日に限ったというところがまず入り口としてはという提言だったと思います。当然、平日も部活というのはある中で、やっぱり土日の負担が多いよねということで、現実的な提言もされているんだと思います。これ確か中学校じゃなかったですかね。だからわれわれは高校を管理しておりますから。当然、小中学校は市町村教育、いったらもっといくと市町村の教育委員会委員長、そしてやっぱり選挙で選ばれた首長がしっかり対応していくべきだと思っています。
問題意識を強く持った方策を考えるのが重要
われわれはやっぱり府立高校がわれわれの管理する、管轄するところでもありますので、府立高校をどうしていくべきなのかということになると思っています。なので、あの提言は中学校をベースに、そして土日をベースにしたものだと思いますが、基本的な考え方、方向性は一緒だと思っています。国がそれをやるっていうことは、裏を返せば財源を付けるということにもなると。財源なしにやれということはなかなか難しいし、それができればおそらくもう自治体は、ここはいろいろ今までずっと考えてきていることなので、大阪市でも僕も一生懸命やって財源つくってやったりもしていましたから。でもそこがなかなか大変だというのも感じながらやってきているとこでも、ほかの自治体もそうだと思います。なので国が動くとなれば当然、具体的な方策と財源を付けてということにはなると思いますけども、そういったものも、でも中学から始まるんじゃないかなと思っています。 そういった意味で高校、大阪府でやるとしたら高校ですから、大阪府の場合は、っていうことは短期で考えていくという、大阪府独自施策としてどこまでできるんかっていうのも考えていかなきゃならんということにもなりますので、国の議論がもうどんどん進んで府立高校にも範囲が広ぎ、平日にも範囲が広ぎというのを待つという選択肢はあると思いますけれども、やはりそれはそこを待っているといつになるか分かりませんので、もう僕が今、知事である時点でこれはやっていこうというふうに判断をしたということです。 市長時代もやりましたから、もうここは僕自身も頭にある程度入っている分野でもありますので、これは高校ということになりますが、教育庁にはしっかり部活動の指導の在り方、先生との関わり方。国はなかなか直接はもうやってくれないと思っていますから。まだいっても先ほどおっしゃるとおり、提言は中学校の範囲で、しかも土日だけの範囲で、しかも提言のレベルの範囲なので、ちょっとそこをまっているとなかなか、具体の策にはなかなかなってこないと思いますから、よく、そこは方法論を考えて、なんらかの策はないかというのを、これは100%ではなかなかできないかもしれんけども、そういった問題意識を強く持った方策を考えるということが重要だと思っています。 幹事社:ほかにございますでしょうか。なければ以上で終了します。ありがとうございました。 (完)【書き起こし】大阪・吉村知事会見6月29日