府立高教師の長時間労働訴訟「原告に謝罪したい」大阪・吉村知事会見6月29日(全文5完)
今回は適正な人事管理がなされていなかった
だからそういったものは徹底していくのは当たり前です。これは当然、教育庁においてやるということになると思います。ちゃんと適正な人事管理を行っていくと。これは当然やっていくと。今回は適正な人事管理がなされていなかったと。この事案についてはやっぱり反省すべきだと思いますし、原告の方には申し訳ないと言うべきだと思います。僕自身もそういう思いです。 それは学校ごとによって違うので、きちんとここはマネジメントするというのは教育庁からこれは出すべき話ですけれども、もう少し大きな視点で、知事という立場では見なければならないというふうに思っています。その大きな視点というのは、やはり今のこの仕組みとして、やっぱり過重労働になりやすい環境にあると、過重負担になりやすい環境にあると。そこはやっぱり突き詰めていくと、教えることもやりながら、そして部活動もやったりと、そういったことがあります。なのでそれ以外のことも当然、議論して進めていくべきだとは思いますけども、そういったところについて、もう大きくは、これは部活動じゃないかなと僕自身は今の段階では思っています。 これ市長のときにやったときに、実は保護者からの連絡もいろいろかかってきて大変だというのは教員の声もありました。だから、これは申し訳ないけど、大阪市の小中学校については確か夜6時以降はもう電話は受けませんと、固定電話は鳴らないようにしますというやり方を取らせていただきました。
部活動をどうするのかが重要
もちろん緊急の場合は違うことになりますけど、緊急じゃない場合がほとんどで、あしたの宿題がどうとか、保護者にとっては大事で今聞きたいことでも、学校の先生がそれを対応していくとどうしてもそれが、また新たな負担がどんどん増えているというのも、生徒はたくさんいますから、そういったこともありましたんで、申し訳ないけど、保護者の皆さん申し訳ないと。ただ、もう先生の過重負担を防ぐために、もう6時以降の電話はもう学校では受けませんと、緊急の以外は受けませんということもやりました。これたぶん今も続いているとは思いますが、そういった保護者に求めることも出てくるかもしれませんし。 ただ、やっぱり本質的にはこれは部活動だろうと思っているので、部活動をどうするのか、ここが重要だと思います。市長のときにそういった現場の先生の意見も聞くオープン会議をやったときに、こういう先生もいました。部活動をやらせてもらいたいと。部活動も教育なんだと。そこで生徒と触れ合って、そこに自分はすごくやりがいを感じているんだという先生もおられました。なので単純ではないんですけれども。ただ、一方で、やはり部活動の顧問の担い手がいないということで今回のように過重負担になるという場合もやっぱりあるので、実はそれは簡単な問題ではないんですが、先生と部活動の在り方ということをちょっと掘り下げていくべきだなというふうに思っています。そこの負担がなくなれば非常に、それでも先生は忙しいとは思いますけれども、やっぱりそこが、聞いているとやっぱり過重負担になりやすいところだというふうに思っています。 だからそういったところ、僕はそう思ってますけども、教育庁でさらにそれより、それを超えるような案とか考え方があったらやってもらいたいと思いますし、そういったことをぜひ深掘りをしてもらいたい、そう思っています。なので控訴をして争うという方向に労力を掛けるよりは、先生の負担をいかに少なくしていくのか、そして教えることにやっぱりできるだけ専念をして、これは先生の働き方にしても、生徒から見てもプラスになるような学校の在り方ということを教育庁は、教育委員会は考えるべきだと、こういう判断をいたしました。なので控訴はしないという判断をしたということです。